こんにちは!Attaboy運営人のアキラおじさんです!
今回はシグナスX-SR(SE44J)のVベルトの交換時期のタイミング、注意点、交換費用についてですw。
「出だしのスピードが遅い」
「キュルキュル音がする」
「なんだかVベルトが滑っているような気がする」
「走行距離が数万キロを超えた」
・・・こんな時にはVベルトの交換を考えた方がいいですねw。
スクーターの定期的なメンテナンスは性能を維持するためにも欠かせませんよ。
乗りっぱなしってのは、ダメww。
意外とスクーターで重要なのがVベルトの交換です。
Vベルトは、エンジンの力をタイヤに伝える駆動系ド真ん中の部品です。ベルトの劣化が進むと、燃費の悪化や走行中の異音、最悪の場合は走行中切れて事故につながる可能性もあります。
ただねぇ、意外と放置されがちな交換パーツなので、みんなも気にしてみてくださいねw。
私はバイク歴25年以上ですが、スクーターはバイク屋が廃業してしまったので10年以上自分でメンテや部品交換して乗ってきました。そんな私の経験も踏まえて、シグナスXのVベルト交換のタイミングと注意点について詳しく解説します。
交換時期のタイミングや自分で交換するだけでなく、ショップで交換してもらう場合でも、持ち込むタイミングや交換費用が分かると思いますよ。
今回私のシグナスXですが、125ccスクーターのベルト交換は共通なので参考にしてください。
シグナスX駆動系Vベルトの推奨ベルト交換距離
シグナスXのVベルトは、エンジンの力を後輪に伝えるための重要な部品です。
Vベルトは消耗部品なので、交換時期の目安やタイミングについて説明しておきますね。
- 20,000km走行で交換。
- または2年ごとの交換。
シグナスXのVベルト交換時期はサービスマニュアルで指定されています。
実際には早めの15,000kmぐらいでの交換をおすすめしますけどねw。
一般的に、スクーターのVベルトは10,000km~15,000kmごとに交換することが推奨されています。通常の使用条件下での目安です。
ただし、車種によってかなり交換時期の指定は違うので、自分のスクーターの指定交換時期を一度サービスマニュアルで確認してみてください。
これがシグナスXの純正Vベルト。
価格としてはこんなものです。
私の3型の部品番号としては、5ML-E7641-00なのですが、いつの間にか5ML-17641-00と共通になってますね。
国内・台湾のパーツナンバーの違いみたいなのですが、同じ物のようです。
4型5型は部品番号、2JS-E7641-10、99999-04540は同じ物。
どちらを使っても、特に問題はないみたいですよww。
Vベルト(ドライブベルト)交換で注意すべき点
劣化状況のチェック方法
- ベルトの幅・厚み
- ベルトの表面の状態
- ベルトの伸び
もし、自分でクランクケースが開けられるなら、チェックすべきポイントは3つです。
Vベルトの「走行距離」と「経年劣化」をまずは確認です。
Vベルトは走行距離を多く走っていると、摩擦で痩せてきます。
シグナスXの新品Vベルトの幅は、およそ21mm。
1mm~1.5mmほど痩せてくるので、こうなったら完全に交換です。
写真のベルトは約26,000キロ走行で交換しましたw。
もう幅を確認するまでもなく、パッと見ただけでも痩せているのが分かります、ヤバッ!
最近のVベルトは、硬くはなるけど、カーボンや汚れが吸着してこれ以上細くはならないみたいです。品質と安全性は上がったんだけど、交換時期を見逃しやすいので注意。
古くなったVベルトは、ゴムが経年劣化で硬くなり亀裂やひび割れが出てきます。
ベルトをひっくり返して折り曲げてみてください。
正常であれば柔軟性が残っているのでそのままゴムが伸びて問題ありませんが、経年劣化していると内側のゴム部分にひび割れや亀裂が入っているのが分かると思います。
写真だとちょっと分かりにくいですが、ベルトに白いところがポチポチ見えるのは全部亀裂です。ベルトの中の白い繊維が見えちゃってるんですよねw。
こうなったらもう完全に早めに交換した方がいいです。
ベルトの外周や内側に細かい亀裂が入っている場合は、交換は必須ですよ。
柔軟性が無くなって細かい亀裂が主だと思います。純正Vベルトだとベルトが切れたという話はまず聞かないですが、深い亀裂が入っている場合は要注意。即交換した方が良いです。
ベルトテンション(張り具合)に関わってくるんですが、これも走行距離と劣化でベルトが伸びてしまう現象です。
スクーターの場合はベルトテンションの調整機構はついてないので、伸びているなって感じたら交換した方が良いです。
ただ、純正ベルトだと数万キロ乗っても全然伸びないので、あまり気にしなくてもいいかな?
摩擦による、ベルト幅の痩せや亀裂、ヒビの方がヤバいので、そちらを重点的にチェックした方が良いです。
交換時期を見極めるポイント
ベルトのベルト鳴きから始まって、ベルト滑りや切れが出てきたら末期なのですぐ交換した方がいいのですが、どんな状態になると交換が必要になるのか分かりやすく、ピックアップしておきます。
走行距離の確認
まずは定期的に走行距離をチェック。15,000kmを超えたら交換の準備や交換を考えた方がいいです。
ベルトの劣化状況
Vベルトに亀裂や摩耗が見られる場合、交換時期が早まることがあります。ベルトの表面に異常がないか定期的に点検しておいてください。
走行中の異音
ベルトが劣化すると、走行中にクランクケースから異音が発生することがあります。異音が聞こえたら、すぐに点検してください。
- キュルキュル音:ベルト滑りを起こしています。基本的にはベルトが伸びてしまってダブついていることが多いです。
- キーキー音:ベルトが滑っている場合に発生します。ベルトが摩耗している可能性が高いです。
- ガラガラ音:ベルトのテンションが緩んでいるか、プーリーやその他の部品に問題がある場合が多いです。
加速時の違和感
ベルトが劣化すると、加速時に滑るような感覚があることがあります。走り出しのスピードやスピードのノリが悪くなったり、走り出しの回転数や全体の回転数が上がってくる場合もあります。普段と違うと感じたら、早めにベルトを点検してください。
走行中の違和感
走行中にミチミチメリメリ音がしたり、スピードが安定しない、ガクガクするっていう場合は、かなり危険です。ベルトが切れかかっていたり、砕けたりしていることが多いです。
ベルトは切れにくくするために繊維状の丈夫な細い紐の束で作られています。これが部分的に切れてきたときに、こんな音がし始めることがあるんですよ。
また、めったにないですが、バチン!っとすごい音がして走らなくなったら完全にベルトが切れています。
こうなってしまうと余計な費用もかかるので、なるべく早めに、定期的に部品交換はしておいた方が安全ですよ。
プロのチェック
自分で判断が難しい場合は、定期点検でショップなどのプロにチェックしてもらうことをおすすめします。
いくら日常の足とはいえ、やっぱり乗りっぱなしはダメってことですよw。
自分でベルト交換するのであれば、具体的なVベルト交換方法は別ページでまとめているのでそちらを確認してください。
純正ベルトと強化ベルトの違い
あまり大っぴらに言っている人は少ないですが、シグナスXの場合は駆動系チューニングをしている人が多いので、Vベルトは2種類あると思っておいた方がいいですね。
純正ベルトと強化ベルト、正直どっちを使っていてもいいんですが、特徴が違うので、知っておいた方が良いですよ。
純正ベルトの特長と利点
普通にヤマハが純正部品として指定しているベルトです。
基本駆動系はノーマルで、私のようにウエイトローラーやボスワッシャーでプチチューンしているぐらいの人だったら純正Vベルトを使っている人が多いと思います。
純正Vベルトは耐久性重視。
純正は頑丈で長持ちw。
メーカー純正、信頼性、安定した性能、品質の良さが特徴。
ノーマルで使用しているなら、ちょっとやそっとじゃビクともしませんね。
正直、純正Vベルトで亀裂やひび割れが入っていたっていうのは聞いたことがあるけど、ベルトが切れたっていうのはほぼ聞いたことがないです。気になるのは経年劣化だけですね。
純正の場合は切れるというより砕けるって感じでベルトがバラバラになることが多いかなw。
ただし高回転型やパワー型にチューニングしていると、パワーを受け止めきれなくて劣化が激しくなるのも確かです。そういう人は強化Vベルトの方がおすすめ。
- 20,000km走行で交換。
- または2年ごとの交換。
上で書いた交換時期は、純正Vベルトの場合です。
ただ私の経験から言わせてもらうと、実際はこの1.5~2倍ぐらいは使えるんじゃないかなって思いますねw。相当品質は良いです。
そこまで使い切っちゃうのは正直危ないと思うので、純正Vベルトの場合は一度交換時期でチェックをして、様子見か、交換するかを判断するっていうのがベストだと思います。
強化ベルトの特長と利点
高速プーリーに交換している、センタースプリング変更や強化クラッチに交換しているって人は、それに合わせて強化Vベルトに交換している人も多いと思います。
強化Vベルトはパワー重視。
デイトナやKN企画、キタコ、NCYから販売されているサードパーティー製のベルトがこれです。
強化ベルトは、耐久性に優れた高性能な材料が使われていて、過酷な条件やスポーツ走行に対応できるように設計されています。
強い力に対しての耐久力っていうのはかなり強いです。ただ寿命が短いのが特徴ですね。
耐久性が高くコスパが良いと言われていますが、使用する方向性が違うので、レースならともかく一般的な使い方をすると、短命と感じると思いますよw。
強化ベルトは寿命に近づくと、滑る、伸びるっていうのをよく聞くけど、正直使ってみないとどのぐらい長く使えるのか何とも言えないっていうところがありますね。
物によっては1万km走らないでダメになっちゃう物もあるので、気をつけたほうがいいですよ。
強化Vベルトの場合は、
- 1万km走行で確認or交換
- または2年ごとの交換
このぐらい徹底した方が安全だと思います。
強化Vベルトは強い力がかかるので、切れることがたまにあるかな? ベルトをチェックしたときに繊維質のほつれみたいなのがあったときは交換した方がいいです。強化Vベルトはスパッと切れるというより、繊維がブチブチと細かく切れて もしゃもしゃになるっていうパターンが多いので気をつけてくださいね。
選択のポイント
- 通勤通学や街乗りがメインの場合は、信頼性の高い純正ベルトがおすすめ。
- スポーツ走行や駆動系を強化している場合は、耐久性とパフォーマンスに優れた強化ベルトがおすすめ。
交換費用やメンテナンス頻度を考慮して、自分の予算に合ったVベルトを選んでください。
Vベルトの交換費用
バイク屋でシグナスXの純正Vベルト交換をしてもらった場合の交換費用は、工賃、部品代込みで、
総額、10,000円~16,000円ぐらいだと思います。
Vベルトの部品代が5,000円程度。
工賃はショップによって違いますが、およそ8,000円~ぐらい。
交換費用としてはこんなもんだと思います。
強化ベルトの場合は、部品代がもう少し高くなると思いますね。
ただし、自分でベルト交換する場合は、Vベルトの交換、ベルト代だけで終わってしまいますが、大型ショップやプロが整備する場合は、そう簡単には終わりません。
クランクケースを開けるので、ウエイトローラーやスライドピースなどの交換時期のチェックやガタ、トルクカムのグリス切れ、クラッチシューのチェック、センタースプリングの様子までチェックして、必要があれば交換するかどうかの確認があると思います。
問題なければ最低限のVベルトの交換だけで済みますが、ほかの消耗部品交換が必要であれば、交換部品代がちょっと多くかかるという可能性はかなりありますね。ある程度の予想はしておいた方がいいと思うよw。
経験上、乗りっぱなしでショップで見てもらうというパターンが多いと思うので、ウエイトローラー周りの消耗品は必然的に交換になると思います。怠けていた分、部品代は多めにみておいた方が良いと思いますね。
シグナスXのVベルト交換:必要なタイミングと注意点 まとめ
今回はシグナスX-SR(SE44J)のVベルトの交換時期のタイミング、注意点、交換費用について紹介しました。
Vベルトは、エンジンの力をタイヤに伝える駆動系ド真ん中の部品です。
交換目安は、
- 2万km走行で交換。
- または2年ごとの交換。
交換時期を見極めるポイントとしては、ベルトの擦り減り、亀裂や摩耗、走行中の異音や加速時の違和感などです。自分でも定期的な点検をするようにしてくださいね。
普通に街乗りや普段の足としてスクーターを使っているのであれば、私は純正ベルトの方がおすすめです。
純正に勝るもの無しww。
意外と重要なのに放置されがちなパーツでもあるので、ちょっと調子が悪いって思ったら、ぜひ一度チェックしてみてくださいねw。