こんにちは!Attaboy 運営人のアキラおじさんです!
今回はワコーズ バリアスコートが塗装に悪いと言われていることについて考察ですw。
バリアスコートは塗装に悪い、塗装劣化を促進するって口コミを見かけるけど、ホント?
ぶっちゃけ10年以上バイクや自動車に施工してきたけど、全くそんな気配は無いよw。
正しく使えば相乗効果でピカピカに仕上がります。
はて、何でだろう?
単純に嫉妬? 風評ネタ?
どうしてそんな評価があるのか、ちょっと考察してみます。
「あんなに綺麗にコーティングされるなんて、絶対おかしい、何か裏があるに違いない!」っていう発想なのかなw。
おそらく塗装に悪いと連想させてしまう原因は、この3つが原因で誤解が生まれたと思っています。
- 撥水性の弱点
- 灯油系の臭い
- 旧型が石油ナフサが溶剤だった
おそらくこの3つが単独ではなく重なり合って、「バリアスコートは塗装に悪い」という誤解が生まれたんじゃないかと思っていますよ。
正直私は、バリアスコートは塗装に悪いとは全く思ってないので、もうちょっと詳しく解説したいと思います。
バリアスコートの代替品や特徴説明については別ページでもまとめているので気になる人はそちらを確認してください。
塗装劣化・塗装に悪いと言われるバリアスコートの真相
- 撥水性の弱点
- 灯油系の臭い
- 旧型が石油ナフサが溶剤だった
私がバリアスコートは塗装に悪いと連想させてしまう原因だと思っている3つを上げましたが、もうちょっと、基本的なことを先に考えてみますね。
そもそも専門業者が施工する「ガラスコーティング」とバリアスコートなどのセルフで行う「ガラス系コーティング」ではかなり違うんですよw。この違いが混乱を招いている部分もあるんじゃないかと思います。
業者施工のガラスコーティング
業者施工のガラスコーディングはオルガノシラン、ホウ酸シリカ、ポリシラザン、ガラスなどのケイ素のガラス成分の入ったコーティングです。
ガラス成分は塗装との接着性が悪いので、樹脂・油脂・石油などの結合剤(バインダー)を使う方法か、素材を化学反応で塗装に結合させる架橋結合やイオン結合などの方法で、接着させます。これがいわゆる硬く硬質化する硬化系コーティングです。
セルフ施工のガラス系コーティング
対して、ワコーズ、バリアスコートは厳密にはガラスではないですね。ガラス系ではなく炭化水素系溶剤とケイ素化合物が使われていますが、高分子化合物のいわゆるポリマー保護剤を、樹脂を結合剤として塗装面に密着させる方法です。硬化系じゃなく保護剤としてのロングライフコーティング剤ってところですね。市販のスプレー缶タイプもほとんどこの方式です。
まあ、細かいことは社外秘になっているので具体的には成分表やSDシートを見ても分からないんだけどねww。
それぞれの特徴としては、ガラスコーディング剤は、特に架橋結合やイオン結合させるものは塗り重ねるたびに結晶化してガラス層を厚くすることができますが、ポリマー保護剤は塗り重ねても一定の膜厚にしかなりません。ワックスと同じ感覚と思ってもらえば分かりやすいです。
ただ撥水性に優れているので、ガラスコーディングはすぐに撥水しなくなりますが、ポリマー保護剤は撥水力が長く続きます。ガラスコーティングの上にバリアスコートをトップコートとして施すのが主流なのは、これが理由の一つ。ポリマー保護剤はむしろクリア塗装にダメージのあるコーティングがされていない車体に向いている傾向があるかな。
理屈から考えれば、バリアスコートと塗装との結合剤(バインダー)が塗装に悪い原因という事になるけど、どう考えても悪いとは思えないんだよねw。
溶剤も塗装溶剤とは系統が違うので、そもそも溶け合わないし影響があったら接着できません。
ちょっと考えてみても分かる通り、ただの樹脂剤だよww。クリア塗装より全然脆いし厚塗りもできない。ケイ素が入っているって言ってもポリマー保護剤です。ぶっちゃけシリコンの一種だからねぇ、塗装に影響があるわけがないw。
化学の基本を理解してれば、なぜ塗装に悪いって話が出てくるのか、理解に苦しむって所なんですよww。
まあ、私の基本の考え方としては、こんなところからスタートですw。
バリアスコート:撥水性の弱点
さて、バリアスコートは塗装に悪いと連想させてしまう原因について考えてみます。
まずは撥水性の弱点からの連想です。
水弾きについて、実は「撥水性」と「親水性」の2つがあります。
- 水滴が表面に対して球体になって弾くのが「撥水性」
- 水滴が表面に対して広がって流れていくのが「親水性」
雨の日や洗車などで、ハッキリ言って美しいのは撥水性だよね。
バリアスコートはこの撥水性が気軽に強化できますが、これが逆に疑問に思われた部分でしょう。
正直、撥水性には弱点もあるんですよ。
いわゆる「レンズ効果」というやつです。
綺麗な球体の水滴が残ってしまうので、そのまま日の光を浴びてしまうと水滴が虫メガネやレンズの役割をしてしまい、ボディの塗装面に太陽光を集めて、痛めるというものです。
最近の流線型の車体やバイクなどでは水滴は流れてしまって問題ないですが、ジムニーなどの水平フラット面を持つ水滴が残りやすいタイプだと、そういう事もあるのかなぁ?って思いますよね。
バリアスコートは撥水性を強調しているので、ここに注目して塗装に悪いに違いない!って結び付けて考えた人がいたんだろうと思います。
ただねぇ、これを言い出したらすべての撥水性コーティングが悪いことになっちゃうんですよw。
しかも、光を集めて紫外線や熱でボディをやられちゃうってことだけど、今すぐではないですよね。ぶっちゃけ、影響が出るのは数年単位での経年劣化のその先で、ってことじゃない?
しかも近年の自動車やバイクの形状を考えてみても、水滴が残るところってどこよ?って感じですよww。
まあ、正直言って、ちょっと言いがかりって感じもないわけじゃないけど、気にする人は気にするところなのかなって思います。
バリアスコート:灯油系の臭い
バリアスコートには、旧型(A141)と現行型の(A142)という型番の2種類があります。すでに旧型(A141)は見かけることは無くなりましたけどね。
この旧型、現行型ともに、結構強い灯油系の臭いがします。
この臭いが、塗装に悪いのでは?という疑問に繋がったところがあるんじゃないかと思いますね。
私も、始めてバリアスコートを使った時、この溶剤の臭いで、あれ?って思いましたもんw。
もしかしてゴム部品やプラスチックは溶かしちゃう? 使えない?ってねww。
実際には全く問題は無かったわけですけどw。
あ、もちろんゴムには使えませんよw。溶けるどころかゴムが吸い込んでしまって別の意味で使えませんww。
特に重要なのはクリア塗装。
もちろん塗装類の溶剤とは系統が違うのでクリア塗装に影響はないようです。
使っている感じでは、多分臭いの元はコーティング剤じゃなくて、洗浄成分の方なんじゃないかな? オイルや油汚れなども良く落ちるからね。
灯油系の臭いはしますが、私はバリアスコートを使っていてクリア塗装やプラスチックパーツにトラブルが起きたことはありませんよww。
ここに疑問を持つ人は、多分長く実際に使ったことがない人だと思いますねw。
バリアスコート:旧型が石油ナフサが溶剤だった
上の灯油の臭いと関係してしまうんですが、旧型のバリアスコートには、溶剤に「石油ナフサ」が含まれていたので、それが塗装に悪いんじゃないか、塗装を溶かすんではないかと思われてしまったのが大きいと思います。
現行型では石油ナフサではなく、炭化水素系溶剤、ケイ素化合物が使われてます。
そもそも石油ナフサは石油製品のひとつで、揮発性が高く未精製のガソリンであるため粗製ガソリンとも呼ばれます。エチレン、プロピレン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの原料にもなるので、「塗装に悪い」そう思われても不思議じゃないですw。
おそらく現行型になったとき成分が変わったのも、この風評のせいもあるんじゃないかな?
ただ、旧型も長く使ってきたけど、やはりトラブルは起きたことが無いのも事実。
正直安い海外製のコーティング剤や日本製でもたまに入っている製品を見かけますが、特段トラブルになったという話は聞いたことが無いですね。
「石油」って付いてるのが悪いよね、変な想像しちゃうw。
ただ、ガソリンで車体の塗装を拭いても別に何も起きないじゃない?
揮発性が高くすぐ飛んじゃうし、基本的にはそれと同じですよ。
そもそも現行型では使われてないわけだしw。
どう使われているかが問題であって、石油ナフサ自体は塗装に問題なさそうです。やはり石油製品だという事で、疑われたり先入観があってそう言われ始めてしまったというのがホントの所なんじゃないのかな?
ぶっちゃけ10年以上バリアスコートを使ってきましたが、ボディの塗装やプラスチックパーツに特に問題が起きたことはありません。むしろ長持ちしているって感じですよw。
1本使い切るには1年近くかかると思うので、まずは一度じっくり自分で検証してみてみるのもいいかもねw。
ホント、影響無いよw。
口コミで塗装に悪いと言われているデメリットポイント
さて、さらに原因以外で間口を広げてみます。
口コミを広げると、また、ちょっと違う角度の話が出てきますね。
- コーティングでも強くないので傷がつく。
- 塗装が劣化してきたので保護のために塗ったら塗装が溶けた。
- 硬化型ガラスコーティングの直後に保護のため施工したら曇った。
言い方さまざまだけど、要約すると話題として出てくるのは、この3つにまとめられると思います。
まあ、分かる人には分かると思うけど、これももうほとんど言いがかりに近いですよねww。
コーティングでも強くないので傷がつく。
当たり前と言えば当たり前なんですが、上でも説明している通り、バリアスコートはポリマー保護剤のコーティングです。そもそもこのクラスの市販コーティング剤はほとんどこの方式のものばかりなので、硬化型ではないです。傷予防の保護なんて一言も言ってないですよ、そもそも論点が完全にズレてますww。
ぶっちゃけ私はワックスの上位互換だと思ってますよww。
下手にコーティングという言葉を使っているので誤解が生まれるんですかね?
そもそも数千円のコーティング剤で何を求めているんですか?って話ですよw。
せいぜい輝きが美しいぐらいのところまでだって、硬化保護までは無理だよ、大人ならわかるでしょww。
そんなに強固にボディを守りたいなら、専門業者に硬化型ガラスコーティングやセラミックコーティングを施工してもらえばいいじゃない、10万円以上かかるけどw。
傷が嫌ならフィルムでカーラッピングしてもらえばいいんじゃない? 150万円以上かかるけどww。
これと同等の効果をよこせっていう方が頭おかしいですよw。
別に喧嘩を売るつもりじゃないけど、コーティングの皮膜が衝撃に弱いって言う人が、この価格帯でどこまで求めているのか、私は常識として全く意味が理解できませんわww。
塗装が劣化してきたので保護のために塗ったら塗装が溶けた。
塗装自体が劣化していて、クリア塗装が剥がれるほど傷んでいたら話は別です。
当たり前ですよww。塗装を自分でやったことが無いのかな?
この場合、クリア塗装の下の塗装を溶剤が溶かしてしまうこともあるし、状態がもっと悪くなることも考えられます。
おそらくこのレベルだったら、コーティング専門業者でも断ると思いますよw。
プロもやらないことを素人がやれるはずがないと思うんですけどねぇww。
意外とバリアスコートなどのコーティング剤は強い溶剤が使われているので、クリア層が痛むほど経年劣化していると、塗装面まで影響がある場合はそりゃありますよ。
ただ、このぐらい塗装が痛むというのはそうそうないので、10年近く全く手入れなしで乗っていて塗装が粉を吹いているとか、過酷な環境にさらされ続けたとかでない限り、現代の塗装ではお目にかかる方が珍しいですけどねw。
まあ、そういう車体の場合は塗装が粗悪な営業車やクラシックカーの部類に入るか、古いヨーロッパ車になるのかな?
20代前半の頃、古いワーゲンや祖父のN360ワゴンに乗っていたことがあるけど、このタイプは塗装がもろかったねww。
こういう場合はケチんないで、オールペンの方がまず先ですよww。
硬化型ガラスコーティングの直後に保護のため施工したら曇った。
これはもう、施工業者の説明不足か、知識不足です。
理屈が分かっていたら絶対やっちゃダメなことだと分かるはずなんですけどねw。
硬化型ガラスコーティングは、硬化過程で空気中の水分を吸収することによって2~3日かけて化学変化で硬化します。コーティングが柔らかい間にバリアスコート等を施工すると、コーティング剤がバリアスコートを吸いこんで硬化してしまうので、混ざって曇ったり濁ったりしてしまいます。
こうなってしまうともう一度剥がしてやり直しってことになっちゃうのでコスパ最悪。
絶対やっちゃダメよw。
説明はちゃんと聞いてねw。
中学生レベルの化学の基本知識と常識があればまずありえないトラブルだと思うんですが、口コミで出てくるってことは、やらかしちゃう人は結構いるってことですかね?
SNSの書き込みなども、好き勝手なことが言えてしまうせいか、湾曲されて広まっているって感想ですよ。
結論:別に塗装に悪くないゾ!
私の結論は、別に塗装に悪いという事はないと感じています。
正直言って、ほぼ先入観による偏見、ほぼ言いがかりみたいなもんじゃないかと思いますよw。
繰り返しになりますが、10年以上バリアスコートを使ってきたけど、一度もトラブルというのは無かったし、そう感じたこともありませんからね。
ちなみに、私はすでに古いバイク乗り、おじさんですからね、学生の頃から長いことワックス専門でした。
あの頃はまだプロのコーティングってメッチャ高くて、断念。初期のギガクリスタルを使い出してから開眼!って感じでしたね。
ギガクリスタルを施工してから上塗り材のトップコートを塗るっていう方法を知って、いろいろ試したって所から迷走スタートでしたよw。
結局、私の場合はクルマよりバイクというスタイルだったので、トップコートとして使い始めたバリアスコートが、いつの間にかメインになってしまったという感じです。
細かいところまで施工できるバリアスコートがしっくりきてしまったんですよw。
光沢具合も、バリアスコートで十分じゃん!ってことになってきて、バリアスコートオンリーに切り替えたって流れです。
ちなみにマットブラックなどのマット塗装にも対応しているので、マジでバイクにはおすすめですよ。
今でも車の方が趣味でメインだったら、ギガクリスタルを使ってトップコートにバリアスコートを施工してたと思うけど、バイク趣味なら耐熱温度も300度まであるし、細かい入り組んだところまで綺麗に施工できるバリアスコートオンリーの方が向いているんじゃないかなぁ。
よほど変なことをしない限り、バリアスコートは簡単で施工しやすいのでおすすめですよ。
ワコーズ バリアスコートは塗装に悪いってホント? まとめ
今回はワコーズ バリアスコートが塗装に悪いと言われていることについて考察しました。
正直、バリアスコートが塗装に悪いと感じることはありません。
化学の基本や論理的な考え方ができていれば、ほとんど言いがかりのようなもんだという事は分かると思います。
実際私自信10年以上使ってきて全く問題なかったですからねw。
私が考察する主に原因と思われるものはこの3つ。
- 撥水性の弱点
- 灯油系の臭い
- 旧型が石油ナフサが溶剤だった
まあ、ほぼ風評被害みたいなもんだと思っていいですねww。
その他口コミ等で言われているデメリットはこの3つ。
- コーティングでも強くないので傷がつく。
- 塗装が劣化してきたので保護のために塗ったら塗装が溶けた。
- 硬化型ガラスコーティングの直後に保護のため施工したら曇った。
これも中学生レベルの科学知識があれば、事前に理解できるレベルの話だと思います。
ザックリ私なりに考察してみましたが、後はもう、どう考えるかは個人の自由って感じでしょうか?
正直本当のところは社外秘になっている成分構成や仕組みを科学者目線で見るしかないのでw。
うん、そんなことできないわww。
取りあえず私は自分で経験した結果で判断していますw。
私は結構いろんなコーティング剤やワックスを使ってきてこのサイトでも紹介していますが、その中でもバリアスコートは結構トップクラスです。
よほど変なことをしない限り、バリアスコートは簡単で施工しやすいのでおすすめです。
使い方についてはちょっとコツがあるので、別ページで説明していますよ。
何となく口コミのせいで躊躇しているんだったら、一度使ってみてください。
結構納得できると思いますよw。