こんにちは!Attaboy 運営人のアキラおじさんです!
今回はDIYでは最強の使いやすさ、強度もかなり高いプラスチック接着剤「プラリペア」について解説です。
クルマのバンパーやバイクのカウルにヒビが入ったり、割れて困ったってことありません?
普通の接着剤やテープじゃくっつかないもんねw。
ピン止めして火で炙って溶かしたりパテ埋めなんて始めた日には数日がかりですよw。
そういう時には、プラスチックの接着・造形・補修に神素材「プラリペア」です!
といっても、私も最近使って「こりゃすげえ!」と感動ものだったので紹介ですよ。
プラリペアは、簡単に言うと、多機能接着剤の一種です。多くの素材に対応していますね。
今回は、この最強の接着剤を初めての方でもわかりやすく、プラリペアの特徴や使い方、剥がし方・削り方、強度、硬化時間などについて詳しく紹介します。
プラスチック、特にABS樹脂のプラスチックのバイクカウルや車のバンパーなどにも強度も強く、かなり使えるので、今まで苦労していた人にはメチャ簡単に補修できるのでぜひ参考にしてみてください。
「プラリペア」とは?
プラリペアは、簡単に言えばプラスチックを強力に結合補修する造形補修剤です。
接着剤とは厳密いうと少し違って、形を新しく作れる接着剤w。
接着するだけじゃなく、プラスチックが割れたり欠けたり、また欠けてなくなってしまった場合でも隙間をなく再生します。ガラスクロスやFRP繊維を使用して部品強度を上げ、ネジ山の再生も簡単にできてしまいます。
プラスチックの切断面を溶かして接着し、接着剤自体が強力なアクリル樹脂のプラスチックに変化して固まる、まさに接着剤というより造形補修剤ですね。
A液、B液を混ぜ合わせる2種混合タイプではありますが、画期的なのは素体である粉のA剤とアクリル溶剤のB液の組み合わせです。通常、接着剤やパテは2液を混ぜて使用しますが、この方法では粉をひいておいて溶剤を垂らして使うことができるのが面白いです。
硬化時間も5分程度と超速乾。
これにより、素早く効果的な補修作業が可能となります。
車やバイクのバンパーやカウルの修理に使えるぞ!
ABS樹脂にも使えるので、個人的には車やバイクのバンパーやカウルの修理に万能っていうのが魅力的!絶対使うでしょ!
そもそも強度も高く、野外の気になる紫外線でも強度が落ちなかったので、マジで使える。
「ブラリシート」などのガラス繊維のシートを使っての高強度の方法や「型取りくん」を使ってパーツ複製などもできて、マジで今までの苦労は何だったのか・・・
ぶっちゃけね、この手の修理ってやったことがある人だったら分かると思うけど、結構大工事になっちゃうんだよねw。
裏側からガラス繊維のテープを貼って補強用のプラスチック版を張り付けて穴開けてピン止めして、下手するとバーナーで焼いて溶かして接着・・・とかねw。
実際にバイクカウルをプラリペアで修理したのは別ページで書いてるので、興味がある人はそちらも見てください。
100均でも売ってるぞ!
基本的にプラリペアはWeb通販やホームセンターなどで手に入ります。
ホームセンターは置いてあるところと無いところと結構まちまち。
たまに大きい100円ショップやダイソーでも「アクリルリキッド」という名前で手に入ります。爪やネイルアート、ネイル関係のコーナーに置いてあって、手に入ることがあるけど・・・これはどうなんだろうねw。さすがに100均だとプラスチックの強度が心配ww。
私が手に入れた上の写真のやつは近くのライコランド(バイク用品店)に行ったらあったやつです。
デイトナの名前が入ってますが、いわゆるBP商品でしょうね。そんだけ優秀な物っていう証です。販売元は武藤商事で同じなので、一般的にホームセンターやWebで販売されてるのと中身は同じですよ。
プラリペアの特徴と魅力
基本的にはプラスチックの接着に使うのに向いてるけど、他にも特徴や魅力満載ですw。
ちょっとわかりやすく簡単にまとめておきますね。
強力な接着力・プラリペアが使える素材
プラスチックの高い接着強度、耐久性、耐熱性、耐寒性、耐水性があります。
プラスチック以外にも様々な素材に使えます。
ABS樹脂・ポリカーボネート樹脂・スチロール樹脂・FRP(ポリエステル樹脂)・アクリル樹脂・塩化ビニール樹脂・アルミ・木・石・陶器などに使えますねww。
逆につかない素材は、PE(ポリエチレン)・PP(ポリプロピレン)・PTFE(フッ素樹脂)・PA(ナイロン)・エンプラ系樹脂等です。
そもそもアクリル系溶剤で溶けない素材ですね。
つかない素材についてはページ下の方でもまとめてるのでそちらをチェックしてください。
使える幅の広さ
プラリペアは多機能性があり、造形補修や溶接、充填、接着剤として幅広く使えます。また、水や熱、紫外線に強いため、屋外での使用にも適しています。
簡単な使用方法
プラリペアは2つの材料を混ぜ合わせるだけで簡単に使用できるのが特徴です。
混合した材料は5分程度硬化し、作業時間も短時間で強固な接着が可能です。
メッチャ経済的
プラリペアは使い捨てのチューブではなく、蓋をして保存することができるため、繰り返し使用することができます。
また、1回の使用量が少なくても十分な接着力を発揮するため、コストパフォーマンスが高いと言えます。ぶっちゃけ簡単なリペアに使ってるだけだと、いつまでたっても無くならないぐらいコスパがいいッス。
カラーバリエーションが多い
プラリペアの粉は、透明・白・黒・赤・青・黄色の六種類。
私のおすすめはなんにでも違和感なく使える透明なんですが、補修したいものに近いカラーを選ぶと修繕跡が目立たなくなりますよ。もちろん粉を混ぜ合わせてオリジナルカラーにしてもOKww。
上から色を塗装しても大丈夫です。
プラリペアはどんな時に使う?
正直言って私は、割れたバイクのカウルや車のバンパーのプラスチックパーツにプラリペアを使う気満々なんですが、他にも人によって使い方がだいぶあるなぁって感じますね。
一番想像がつくのは、模型やプラモデルなどを作るのが趣味の人。
おそらく一番重宝するだろうねw。
接着するだけじゃなくて、造形も可能なので、簡単な削り出しも行えるでしょうし、型取りくんと組み合わせれば、簡単なパーツだったら複製できることでしょうw。
ちなみに私が買って最初に試したのは、壊れたプラスチックルアーの修理w。メッチャ便利ww。
DIY好きの工作好きオヤジや工芸品制作が趣味のクラフトマンにも、プラリペアは引く手あまただろうなぁw。
100円ショップで売ってるのもネイル用品で、付け爪を加工するのに使ってるわけだし、考えだしたら切りが無いほど応用効きそうで、ちょっと怖いぐらいですわw。
プラリペアの使い方
プラリペアの硬化的な使い方ですが、切断面を削って溝を掘り、流し込む部分を裏側に作って、そこにプラリペアをたっぷり流し込むって方法です。
接着っていうより金属溶接にイメージは近いかもね。
通常の接着剤とちょっと使い方が違うので、最初は難しく感じると思いますが、少し練習すればすぐコツを掴んで誰でも簡単に使えるようになりますよ。
具体的な使い方は、動画で見ると理解が早いでしょうね。
メーカーがユーザーに分かりやすい動画を複数公開してるので、私が説明するよりわかりやすいと思います。
実際私も使い方はこの動画を観て覚えましたよww。
プラリペアの基本的な使い方動画
まず基本は「ニードル法」と「振りかけ法」という使い方ですね。
ぶっちゃけ、この使い方がなんだかんだ言って一番よく使う方法ですよ。
理屈が分かれば超簡単。誰でもすぐ使えるようになるので、本番の前にちょっと練習してみてください。
ニードル法というのは、細い注射器のような細い針の先端を使い、接着したい場所へ混ぜ合わせた粉とアクリル溶液を落としていく方法です。細かい場所やピンポイントで使うときにおすすめです。
振りかけ法というのは、先に接着したい場所に粉を置いておいて、細い注射器でアクリル溶液をかけて形を整える方法です。割と広い範囲を効率的に補修するときにおすすめです。
まずは簡単な基本的な使い方の動画です。素材に化学結合、付着接着する基本的な方法なので、最初に見てプラリペアの使い方や手順を覚えておいてください。
この動画では説明してないですが、細い注射器のような針は先端に穴が開いているわけじゃなく、針の真ん中ぐらいに穴が開いてます。
この針の真ん中から先端まではただの金属棒なんですよね。この先端部分を上手く使うっていうのがコツですよ。
バイクカウル・車バンパーの具体的な補修方法
具体的に割れてしまったバイクのカウルや車のバンパーなどを修理する時の使い方が分かりやすく解説されている動画です。
まずはどうやって修理するのかが分かるので、ぜひ動画で確認してみてください。
ほかにも、参考になりそうな動画もピックアップしてみました。
一番気になるバイクのカウルや車のバンパーの修理のやり方の基本的な使い方の具体例です。
非常にわかりやすいと思います。
パーツ取り外しやぶつけて割れてしまったプラスチックパーツであれば、かなり強度で補修できるので、再生も安心ですよ。
ユーザーの方の動画です。結構手馴れてる感じで補修してます。
結構参考になると思うので、チェックしておいてください。
ちょっと違うジャンルですが、ガラスクロスを使いながら、結構四苦八苦しながらDIYしてる感じですね。まあ、最初なんてそんなもんですよ、はいww。
「型取りくん」を使って欠けてしまった部品パーツ、部分補修をする方法
欠けてしまった部分パーツや突起物などを「型取りくん」を使ってプラリペアで修理する使い方です。
多分この手の修理がカウルやバンパーの割れの次に一番多い悩み事だと思います。
私もバイクのカウルのはめ込み部分が欠けてしまったのを先日直しましたww。
意外と簡単に型取りくんとプラリペアの組み合わせで補修できてしまいますよ。
最初ちょっとコツがいりますが、そんなに難しくはないです。
あとはすぐ乾くけど結構アクリル溶剤の臭いが強い。室内でやるときには換気は必要ですよw。
プラリペアを使った補修方法のコツ
実際プラリペアを私が使ってみて、ここがコツだなぁって思ったことを先にまとめておきます。
一番のポイントは、細い注射器のような針の先端を上手く使うってことでしょうね。
意外と簡単に粉は固まってくっついてくるのでコツとかいらないんだけどねww。
分かりにくいと思いますが、針の先端に穴が空いてるわけじゃなくて、矢印の部分に穴が開いてて、この穴からアクリル溶液が出てきます。つまりこの穴から先はただの鉄の棒。この部分に液体を伝わらせて使うっていう使い方ですよ。
そう考えると、この棒の先端の使い方のコツが分かるような気がしません?
メーカーのサイトでも使ってるユーザーでも、針を曲げて使うと便利って書いてありますが、この理屈で考えると、曲げて使うとかえって使いにくいって可能性があります。私はあえて真っ直ぐそのままの状態で使うのがコツなんじゃないかと思ってますよww。
一度に大量にではなく、少しづつ付け足すようにというのもコツだと思ってます。
もう一つのコツは、接着する面をV字に削っておくってことですかね。
接着剤というより造形剤だということもありますが、斜めに削ることで接着面が広がるので、より強力に接着できるようになります。
また、接着面はつるつるより多少雑な凹凸があった方がガッチリ接着する気もしますね。
最終的にやすりがけするのであれば、接着する時はそこまで神経質にならなくてもいいと思いますよ。
プラリペアで実際に補修・再生に挑戦
早速プラリペアを使って補修・再生をしてみました。
まずは自分でやってみないといけないし、テストと練習を兼ねてという所です。
力がかかって、簡単で分かりやすいものって何かないかなぁって見まわしたら、見つけました!
使い古しのプラスチックハンガー。
これだったらそこそこ圧力がかかるので強度・耐久性も検証できます。
手で切ろうと思ったら意外と頑丈だったので、電ノコでブッた切ってみましたw。
結構プラスチックが分厚い。
裏側にルーターでプラリペアを流し込むV字の溝を掘っていきます。
表面からマスキングテープで固定しました。
今回は電ノコで切断したのでピタッとくっつけると歯の厚さ分だけ短くなってしまうのでちょっと隙間を開けて固定します。
いよいよアクリル溶剤の用意です。
ちなみにこの針が途中で穴の開いた針です。
先端部分の使い方がキモですよww。
最初ニードル法で挑戦してみたんですが、時間がかかりそうだったので作戦変更。
今回はふりかけ法を繰り返して埋めていく作戦でいきますw。
耳かきを使って粉を溝に埋めていき、溶剤を流し込みます。
何回かに分けて作業してるのは、ラウンドしてるので溶剤を流し込むと流れてしまうので、ある程度固まるまでぐるぐる回しながら水平を保っているからです。
こんなものでしょうか。
圧がかかる肩部分なので、裏面は盛り上がるぐらいにしてあります。
私が買ったのはクリアーなので、マスキングテープが透けて見えてますねw。
マスキングテープをはがしてみると、あれ? ちょっと表面は足りてないかな?
表面にもプラリペアをニードル法で足していって、ちょっと盛り上げてみました。
5分で硬化するという事ですが、余裕を見て30分ほど放置して、完全に硬化したところで、雑ですが、紙やすりで表面を削って平らにしてみました。
ハンガーなので洋服に引っかかっちゃダメですからね、バリがないようにしましたよ。
透明なので、ちょうど電ノコの歯の厚さ分だけつけ足されているのが分かりやすくてよかったかもww。
これは強度の証明、かなりのものです。
重い革ジャンかけてバッサバサ上下にゆすってもビクともしません。かなりの強度でくっついてるみたいですね。
安心感はハンパないです。
いやぁ~、良いもの見つけたなぁww。
バイクのカウルの補修にピッタリかもと、ここで確信しましたねww。
プラリペアの剥がし方・削り方
一度接着してしまったプラリペアの剥がし方ですが・・・たぶん無理w。
アクリル溶剤を大量にぶっかけて時間をかけて柔らかくするとか、耐熱温度は100度なので強力なヒートドライヤーで温めて剥がすとかすれば剥がれるかもしれないですが・・・。
多分接着してる元のプラスチックの方も変形してしまうと思うので、あまり現実的じゃありませんねw。
カッターやルーターで削り落とすというのが一番早くて確実だと思います。
プラリペアで接着したところをもう一度割ってしまい、プラリペアの上にプラリペアで補修するということをやっても、普通に強度のある修繕ができてしまうので、全く問題ないですね。
無理に剥がすというよりもう一度V字に削り直して接着し直した方が早いですよww。
また、プラリペアの削り方ですが、普通のパテの削り方と同じと思えば簡単です。
ただし、カッターやヤスリを入れた時に感じると思いますが、普通のアクリル樹脂よりほんの少しジャリッとしてるというか、カリッとしてるというか、絶妙に素材の違いを感じると思います。この素材の違いが感じられれば、自然と削る時の力加減が変わってくると思うので注意してみてください。
意外とカッチカチというより弾力のあるわずかに柔らかめのプラスチックなので、パテ類より削りやすいと思います。
おすすめはやっぱり紙やすりですかね。削りすぎないように気を付けてくださいね。
プラリペアの強度はどのぐらい?
プラリペアを強度測定で数値化なんてさすがにできないんで比較のしようがないんですが、かなり強度は高いということだけは言えますね。
もちろん力任せにぎぃぃぃっ~ってやれば、そりゃ割れますよww。
別ページでカウルの同じ場所が一年越しでまた割れるというのを書いてます。
同じような力がかかったはずなんですが、プラリペアで前回接着したところは無事で、すぐ横が割れてしまいました。
ナックルガードが割れたのは構造的な欠陥だと思うのですが、まさかの出来事で、思わぬ形でプラリペアの強度と耐久性を証明しちゃったんですよねぇw。
プラリペアで補修したところはビクともしてませんでしたww。
このぐらいには、強度がありますよww。
私の感覚では面的な接着ではかなり強度はあると思います。
ただ、力がかかるレバーの付け根とか、スイッチのプラスチック棒などの点で力を受けるパーツは、それなりって感じがします。
まあ、使い方次第って感じでしょうかねww。
最高の強度を得るには?
上でも書いている通り、接着面を広げるためと造形剤としての性能を引き出すため、V字に削るのが一番です。
また、接着面に他の接着剤やパテ、ゴミ、油などを取り除いて、綺麗にしてからプラリペアを使うのがベストですね。
後は上で紹介している通り、ガラス繊維のガラスクロスなどを裏面から当てて強度を上げるのもいい方法です。
ぶっちゃけプラリペアにたどり着くまでの間に、他の接着剤やテープを貼り付けて急場をしのいでたりするよね? 取りあえずそれらはきれいに落とすなり削り落とすなりしてから使った方がいいです。不純物を間に挟んじゃうことになるので、そこからまた割れるってことがあるかもよww。
私はアルコールで綺麗に油などをふき取ってから作業してますw。
プラリペアのつかない素材や金属の接着は?
プラリペアはプラスチックをメインに様々な素材に使えますが、接着できない、補修できない物もあるので注意してください。
具体的には、PE(ポリエチレン)・PP(ポリプロピレン)・PTFE(フッ素樹脂)・PA(ナイロン)・エンプラ系樹脂などです。
まあ、大抵の接着剤では専門でなければつかないものがほとんどですね。
そもそもアクリル溶剤で溶けない素材なので、同じように補修しても、固まったプラリペアだけがぺりぺりべって剥がれちゃいますw。
PE(ポリエチレン)・PP(ポリプロピレン)の場合、専用のボンドや溶剤だと一斗缶で買わないといけなかったんですが、探せば少量ですが見つかります。いわゆる「多用途」タイプというやつです。
有名なのは「コニシ ボンドウルトラ多用途SUソフト」や「スコッチ 超強力接着剤 プレミアゴールド スーパー多用途2」あたりかな。ホントに少ないんで、よく確認してくださいねww。
また、布・フライパン・炊飯ジャー・ナイフ・牛乳パック・電線・ペットボトル・ビニール袋などは使えません。
特にFRPにも使えるので高温でも使えると勘違いしてしまいますが、プラリペアの耐久温度は100度です。溶けちゃいますww。また、ペットボトルやビニールは、アクリル溶剤で溶けてしまうこともあるので要注意ですよ。
石や陶器などにも使えるので金属との接着にも期待してしまいますが、ほぼ難しいと思っておいた方がいいですね。
やってみればわかると思いますが、特に鉄や真鍮などのツルツルしたものはまず無理だと思っておいた方がいいです。かろうじてアルミが接着できますが、あまり強度はないと思っておいた方がいいかな?
どうしても接着したい場合は、プラリペアで造形したものと金属を、別の接着剤でつけるという方法がいいと思います。
プラリペアの完全硬化の硬化時間
プラリペアは気温25度で5分で硬化します。
ただ、私の使った感想ではもう少し時間がかかるかな?って感じです。
アクリル溶剤を多く使った場合や、範囲が広い場合など、初期硬化は速いけど、完全硬化までは場合によりけりって感じますよ。
特に固まった後ヤスリがけしたりカッターで削るって場合は、私は30分~1時間ぐらいは時間を空けてからやってます。
まあ、万が一のことを考えてなんですけどね。
化学変化なので物理的な量と時間は関係ないはずなんだけど、完全硬化するとヤスリがけの手ごたえがカリッとしてくるのでやりやすいと思いますよw。
プラリペアの硬化不良の対処方法
普通にニードル法とかでやっていればプラリペアの硬化不良というのは起こらないと思うのですが、パウダー・粉の量よりアクリル溶剤の量が勝ってしまうと硬化不良を起こしてしまうみたいです。
この辺りは経験としか言いようがないんですが、混ぜたプラリペアが適量で溶けて、半透明な感じになれば問題ないと思います。もし粉が足りないと思ったら、乾く前に上から粉をかけてニードルの先端で混ぜ合わせればOK。
正直私はまだ完全に失敗というのを経験したことがないけど、もし硬化不良で失敗してしまったという場合は、プラリペアを剥がすことは難しいので、一度削り取ってからもう一度挑戦した方がいいと思います。
おそらく硬化不良を起こした部分というのはもろいと思うのでww。
プラリペアを使う時の注意点
プラリペアを使う場合、注意しておかないといけない点もあるのでチェックしておいてください。
高温になる場所には使えない
上でも書いている通り、プラリペアの耐熱温度は100度です。
普通にバイクカウルやバンパーなどに使うのは問題ないですが、直接高温になる場所は避けた方がいいですよね。
電気が通る場所には黒色は使えない
プラリペアはカラーバリエーションが豊富ですが、黒(ブラック)だけ、素材の中にカーボンが含まれてます。
黒のプラリペアだけは通電する可能性があるので、電気が通る場所には使わない方が無難です。漏電の原因になるかも。
できれば他の色を使って、上から黒く塗ってしまいましょうw。
換気は忘れずに!
アクリル溶剤はかなり強烈、臭いです。それもヤバい系の匂い!
しかもアクリル溶剤は燃えやすいので、火気厳禁ですよ。
安全のためにも必ず換気をしてください。
また、ルーターなどでプラスチックを削る作業もあるので、メガネやゴーグルは付けた方がいいですね。
用心のためにも、子供の手が届かないところに保管してください。
プラリシートの使い方・代用方法
接着面の強度を上げるための物として、「プラリシート」というものもシリーズの中にはあります。
簡単に言えば、ガラスクロス(ファイバークロス)にプラリペアの粉をまぶしてギュッと圧縮して固めた薄い板状のシートって感じです。
別ページで私も使っているところを載せてますが、結構便利。
曲面部分に使うにはちょっとコツがいりますが、使い方は基本的にプラリペアと同じです。
貼り付けたい部分に合わせてハサミで切り抜き、アクリル溶剤をプラリシートに垂らしてから貼り付けるか、押し付けといてからアクリル溶剤をかけるかすればOKです。
板状になってるので硬さはありますが、アクリル溶剤をかければふにゃっと柔らかくなるので、曲面や角に使うにはこの辺がコツになるかな?
プラリシートが販売される前は、代用品としてガラスクロスの上にプラリペアの粉を乗せて、その上からアクリル溶剤をかけるという方法で強度を持たせていました。もしガラスクロスを持っているんだったらその方法でも代用できます。まあ、基本的な理屈は同じですからねww。
平面で強度を持たせたいなら「プラリシート」。
複雑な形で強度を持たせたいなら「プラリペア+ガラスクロス」。
用途に合わせて使い分けた方がいいですよ。
ガラスクロスもそこそこいい値段しますからねぇ、少量だけ使うのであれば、プラリシートを使った方がコスパはいいですww。
プラリペアと近い造形補修剤、プラスチック接着剤
プラリペアは強力な造形補修剤やプラスチック接着剤として知られていますが、同じような用途に使用できる他の製品も存在します。プラリペアに近い製品も紹介しておきますね。
BONDIC(ボンディック)
UVライトで光を当てると速攻で固まる液体プラスチックです。
これはレジンになるのかな? 詳しくは分かんないw。
結構いろんな種類が各メーカーごとに販売されてます。その中でもボンディックはおすすめ、カウルなどの修理に使ってる人も結構います。
塗装屋さんに言わせると、販売店で市販されてるレジンは質が悪いって言うけど、私レベルのちょっとした修繕だったら全然OK。強度もかなりあってプラリペアと遜色はないです。かなり便利ですが、やっぱりプラリペアと比べるとコスパはよくないね。
でも使う場所によってはこちらの方が優秀ってこともあるので、使い分けじゃないでしょうかねw。
もしプラリペアがなかった場合、他の接着剤って言われたら、品質的にボンディックを選ぶと思います。
サイノアクリル系接着剤
サイノアクリル系接着剤は、プラスチックをはじめとする多くの素材に対して強力な接着力を発揮します。プラリペアと同様に液体が垂れないため、縦面や天井面にも使用できます。
一般的には万能接着剤として販売されてるものが多いですね。
種類も多くプラリペアで接着できない物でもつくタイプも存在してます。ただ、今回のようなカウルやバンパーなどの接着には裏板を付けるなどの方法をとらないと強度は出ないのでちょっと難しいかもしれません。特にアクリル系の中にはプラスチックを溶かして接着するタイプも多いので、思った以上に思い通りにならなくて四苦八苦することも多いですよw。
昔はこの手の接着剤で補修してたので、昔の方法で修理したい人には向いてると思います。
エポキシ樹脂
二液性の最もポピュラーな接着剤かもしれませんね。
パテとしても使われるし、レジン液式のものもあるので、盛り上げ補修というのにも意外と向いてたりします。ただ、割れたプラスチックの補修となると、それなりに技術がいるし、種類や強度などかなり選ばないといけなくなるので、かなり知識がいるジャンルになりますね。
エポキシ樹脂は、プラスチックだけでなく金属などにも使用できる耐久性の高い接着剤です。ただし、硬化時間が長く、硬化後は削りにくいという点ではプラリペアよりも劣ります。
製品によってはプラリペアよりも硬化時間が短かったり、強度が低かったりする場合があるので、直したいパーツのその用途での「当たり」を引くまでかなり大変だったりもしますよ。使用前には製品の特性を確認しておくことが必要です。
プラリペアの感想 まとめ
今回はプラリペアについてまとめてみました。
ハンガーの接着についてはかなり雑な仕上がりになってしまいましたが、プラリペア、想像以上に凄いですww。
元々はバイクのカウル補修のために購入したんですが、こんなに簡単にこの強度が手にできるとは思ってなかったです。マジ神だわw。
今回この程度の修理では一番小さなサイズを買っても全然減ってないですね。使い捨てチューブタイプと違って分離してあるし、ある程度長期保管しても使えるっていうのもコスパが良くていいですよ。あと50回分ぐらい残ってます。どこか直せるところがないか物色中ですよ。
ただ溶剤の臭いだけは強烈、これだけは要注意。蒸発もしやすいので100円ショップの小さいタッパーとかに入れてまとめて密封しといた方がいいですね。
おじさん、DIYで大抵のものは自分で作ったり直したりするチマチマしたことが大好きなタイプなので、今回は私も大満足ですww。
ちょっとコツはいるけど、一度使えばすぐ慣れてしまうし、ちょっとした修理だったらすぐできてしまいます。
これだったら一家に一つ、常備しておきたい補修ツールになりますよ。
バイク、クルマ好きならなおさらですよねww。
今回のプラリペア、何かあったときのために情報だけでも頭の隅に入れとくといいですよ。