こんにちは!Attaboy 運営人のアキラおじさんです!
今回はシグナスX-SRのギアオイル交換の方法です。
今回ちょうど、エンジンオイルとギアオイルの交換時期が重なってしまったので、まとめてオイル交換作業をしました。
長くなってしまったので、ページ分けてます。
エンジンオイルの交換方法はこちら ↓。
「スクーターのギアオイル? なにそれ?」
と、知らない人がいるぐらいマイナーな存在w。
ぶっちゃけ乗り換え頻度が高い人は交換したことない人の方が多いんじゃないかな?
マイナーだけど結構大事!
↓ 交換時期やオイル量、オイル粘度についてはページ下にまとめてるので確認してください 。
ギアオイル交換は難易度低めなので、チャチャッとやってしまいましょうw。
私のシグナスは日本仕様のスクーターですが、台湾仕様のスクーターでもこの辺の構造はまったく同じ。
ほとんどのスクーターすべて同じ構造だと思うので参考にしてね。
ただし、オイル交換は定番のセルフメンテとはいえ、意外とハイリスクハイリターンな作業です。
ちゃんとできないとドレンボルトのネジ山を潰したりオイルが漏れて後輪がスリップしたり、エンジンが焼き付いて廃車になったりしますからねw。また、純正の適合するオイルや粘度など多少知識も必要です。
ホントに自信が無いのであれば、バイク屋でオイル交換作業してもらってくださいねww。
スクーターはエンジンオイルとギアオイルは別! オイル交換時期も違う!
写真の通り、オイルが入っている場所が違います。
日本の4ストスクーターは、エンジンオイルとギアオイル(ミッションオイル)が別になっています。
普通のオートバイしか乗ったことがないと「え?」と思うかもしれません。私も最初びっくりしましたw。まるで2ストみたいw。
別々にオイル交換が必要になります。
通常4ストのバイクはエンジンとミッションが一つになっているので、別々にオイル交換をするという概念がありませんでしたよ。
オイルが一緒になっていると一回のオイル交換で全部入れ替えができるので手間がかからないというメリットもありますが、エンジンとミッション(ギア)の両方が入っているので、オイルの汚れや消耗は早いというデメリットもあります。
スクーターの場合、実質的にミッションがベルト駆動のセカンダリー側にあるのであまり消耗がなく、頻繁な交換が必要無いんですわ。後輪のギアボックスを開けてみると分かりますが、ギアが何枚かとベアリング、後輪の軸しか入ってないんですよねw。
ギアが後輪にほぼ直結していることや、あまり極端な稼働が無いこと、長距離メンテフリーというのを実現するために、スクーターは別々になっている。と、むかし知ったかライダーに教えてもらった記憶がありますよw。
まあ、どこまでホントかは分かりませんが、別々にオイル交換が必要なのだけは確かです。
シグナスX-SRのギアオイル交換時期・距離
- ギアオイルの交換時期は、10,000kmごとか、4~5年使用で交換。
これが大体の目安。
通常シグナスのオイル交換は、オイルチェンジランプを設定しておけば3,000kmごとの交換を忘れることは無いし、走行距離が短ければ1年ごとの交換が普通。
ただ、ギアオイルの交換は忘れがちですよねぇw。
下手すれば、一度も交換したことがないっていう人も結構います。交換したからといって変化を感じないオイルでもあるし、ぶっちゃけ交換しなくて数万キロ走っても平気だったりするんだけど、スクーターでは後輪が回転するための軸のベアリングが入ってる大事な部分でもあるので、たまには交換しときたいもんですw。
私も前回の交換から16,000km近く交換してなかったので、今回交換しましたしねw。
ちなみに一緒にやっておいた方が良い整備はエアクリーナーの交換。
ちょうど10,000km交換なので、ついでにエアクリーナーの確認、交換もやっておいた方が良いと思いますよ。
シグナスX-SR(SE44J)のエンジンオイル・ギアオイル交換で必要なもの
今回のオイル交換で必要なものはこれだけ。
今回はエンジンオイルも一緒に交換したので、まとめて書き出しておきます。
- ギアオイル
- エンジンオイル
- 計量スポイト
- 廃油処理箱2リットル用
ギアオイル
ギアオイルは交換時期が長いので、ちょっと良いものを使うのが定石。
そういう意味でもレースで有名なグロンドマンのギアオイルはかなりおすすめッスよ。
300mlっていう容量も結構絶妙w。
シグナスだったら、ギアオイル交換をさぼってた時にエンジンオイル交換と一緒に2回連続で交換してコンディションを良くするのにはちょうどいい量です。計量目盛りも付いてて結構便利w。
ギアオイルを一度交換すると分かるけど、鉄粉がかなり混じって出てきます。できれば1万kmを待たずにもう一度クリーニングを兼ねて短期間でもう一回交換したいと思うんですよねぇ。そういう時にホント、便利です。まあ、何回か交換してると分かってくることなんだけどねw。
ギアオイルは、普通にヤマハのギアオイルを買ってしまうと1リットル缶になってしまいます。
ハッキリ言って、量が多すぎですw。
実際使うのはシグナスで110mlしか使わないし、長期間交換しないので、余ったオイルは周りの人に配る努力が必要w。置いておいても酸化してしまって次回絶対使えませんよ。
私はちょっと割高でも写真のようなミニボトルのギヤオイルを買って使ってます。使い切りサイズなので、こっちの方が絶対いいですよ、おすすめです。はっきり言って1リットルは持て余しますw。
もし1回のみの交換だけというなら、125ccクラスだとこのギアオイルも内容量的に150mlでおすすめかな?
今回私が交換したのもこのギアオイルです。
正直10W-40のオイルなので、ちょっと粘度は柔らかいかなぁとも思ったんだけど、これも有名なギアオイルで定番だからね、まあ、高温になるわけでもないので信頼性は高いです。
本当はグロンドマンを使おうと思ってたんだけど、売り切れだったのでこっちにしましたわw。
やっぱりグロンドマン人気高けぇなぁww。
エンジンオイル
エンジンオイルも紹介しておきます。
エンジンオイルはヤマハの1リットル缶、4スト用の一番安いやつで充分、シグナスではおすすめです。
私はいつもヤマハのスタンダードプラスを使ってます、おすすめですよ。
メーカー純正で適合オイルなので一番間違いがありませんw。
いろんなオイルの種類がありますが、高いオイルを入れてもスクーターでは違いは分かりませんよww。
少し詳しい話をすれば、オイルは「化学合成油」「部分合成油」「鉱物油」の3つに分けられます。
化学合成油は価格も高くて高性能。鉱物油は安いけどほぼ旧車にしか使わない。一番おいしいとこ取りなのは部分合成油ですw。
ヤマハのスタンダードプラスは部分合成油。一つ上のグレードのヤマハ スポーツも部分合成油です。
基本的には部分合成油で、価格の安い方で充分だと思うよ。
ヤマハ純正じゃなくカストロール派という人も少なくないので、そういう人はこっちかな?
実際使う量は800ml~900mlぐらいまので、1リットルは入んないです。
使用オイルは昔から意見が分かれるところなんだけど、ちょっと高くて良いオイルを入れたがる人と、私みたいに純正なら安いのでマメに交換すればいいやっていう人といるんですよねw。
大型も乗っていた私の実体験ですが、メーカーがバイク個体で指定してない限り、街乗り主体だったら高いオイルなんていらないです。昔はオイルにこだわってた時期もありましたが、結局自己満足でしたわw、素人にオイルの違いなんてよくわかんないですよww。
高いオイルを入れるより、安いオイルでまめにオイル交換の方が私は良いと思っている派ですw。
計量スポイト・廃油処理箱
ギアオイルは量を量って入れる必要があります。
まあ、エンジンオイルは意外とアバウトだけど、ギアオイルはゲージが無いので量を量らないといけませんからね。
計量容器が必要なのは、シグナスの場合、ギアオイルとフロントフォークオイルぐらいかな?
計量スポイトボトルはかなりマイナーな品だけど、簡単に少量を量って注入するのに便利なので私はよく使ってます。
計量スポイトボトルは、ギアオイルの量を計って入れるのに使っているだけなので、写真のこれじゃなくてもいいですよ。
110mlが計れれば、100円ショップの料理用計量カップでもいいです。
計量スポイトボトルは目盛りがついてて量が計れるし、このまま注入するのに使いやすいので使ってるんですが、ずいぶん昔に買って、ず~っと使ってるので、どこで買ったか、いくらだったか全然覚えてないですww。おそらくそんなに高い物じゃないと思う、ゴメンね。バイク用品店かホームセンターに行くと売ってると思うよ、多分ww。
抜き取ったオイルを処理するために、廃油処理箱も結構重要。
私はオイル交換の時はワンセットで必ず買ってます。
オイル交換は廃油処理箱が無くちゃ始まらないですからねw。スクーターだったら、一番小さい2~2.5リットル用で充分です。
あとはシグナスの場合は12mmの六角レンチがあればOKですよ。
工具等
写真では今回撮ってないですが、外したドレンボルトやワッシャー、取り付けた後のドレンボルト周辺などは必ずオイルや汚れを取るためにパーツクリーナーで拭き取ってます。
シグナスX-SR(SE44J)のギアオイル交換方法と手順
早速、ギアオイルの交換作業ですw。
まずはギアオイルはファイナルギアのオイルなので、後輪タイヤを回して攪拌してやらないとダメw。
エンジンオイルの交換の後だと、せっかく攪拌されていたギアオイルが落ち着いてしまうので、一度エンジンをあおってタイヤをしばらく回すか、その辺を10分ぐらい走行してきてください。
まずはギアオイルを入れる注油口とオイルを抜くドレンボルトを確認です。
車体の左側、後輪タイヤの部分の白いプラスチックのネジの蓋部分がギアオイルの注油口です。
注油口の真下ぐらいの斜めについてるネジがドレンボルトです。
まず、ギアオイルを抜く前に、オイルの準備をします。
私はこの計量目盛り付きのスポイトを使いますが、無ければ計量シリンダーでも計量カップでもなんでもいいです。
私のシグナスのギアオイル量は110ml。
思ったよりちょびっとしか入りませんw。
メーカーのギアオイルだと1リットルからしか売ってないので、私はこういうタイプの少量売りのギアオイルを使ってます。違いなんてホントに無いですよ、正直1リットルなんて買っちゃったら、他に使い道が無くて無駄に腐らせるだけですw。エコのためにもスクーターだったらこれで充分ww。
110mlってこんなもんです。
ギアオイルの粘度は80wですが、高品質オイルなら10w-40でもOK。
ぶっちゃけエンジンオイルと違ってオイルゲージというものが全く無いので、きちんと計って入れないとダメです。
入れすぎは厳禁です。
それではギアオイルの交換をしていきます。
まず、給油口のボルトを外します。
このボルトの破損やゴムのOリングがダメになってないか確認しておきます。
よほど古いものでなければまずそのまま使えると思いますが、10年以上たっているとОリングが腐ってる場合があるので、その場合は交換してください。
廃油処理箱をドレンボルトの下にセットして、12mmの六角レンチでドレンボルトを取り外します。
締め付けているトルク感を覚えておいてくださいね。
おや? 思った以上にオイルは綺麗でした。
綺麗だと思ってたら、最初と最後になんかヘドロみたいなドロドロの鉄粉交じりの変な液体が出てきました。
これだからオイルはおっかないんですよねぇ~。
綺麗だと思ってたんだけど、よくよく触ってみると、粘度が完全に無くなってます。結構ヤバかったかもw。
少量のオイルしか出てこないので、廃油箱が1つでできるエンジンオイル交換と一緒にやるのがおすすめ。
ドレンボルトの破損とワッシャーの確認。
特に異変はないのでこのまま再利用です。
完全にオイルが抜けたら、ドレンボルトを取り付けます。
外した時と同じトルク感でキュッ!と締めてください。
トルク管理したいのであれば、
ドレンボルトの締め付けトルクは、23 N.m
です。
注油口から、計っておいたギアオイルを全部入れます。
注油口のボルトを締めて終了です。
ドレンボルト周辺を指で触ってオイル漏れやオイル滲みが無いか確認してください。
オイル漏れが気になる人は、後日触ってオイル滲みが無いか確認すればOKです。
ギアオイルにはレベルゲージが無く、計って入れた量が全て。
タイヤを回してオイル面の高さを確認することができないため、これで終了になります。
オイルを入れすぎたときの、抜き方・対処法
もし、間違えてエンジンオイルやギアオイルを入れすぎてしまった場合の抜き方です。
エンジンオイルを入れすぎてしまった場合は、ドレンボルトを緩めて抜くのが定番ですが、少しだけ抜くのって結構大変w。微調整も効かないし、しかもオイルでベタベタになるしねw。
一番簡単なのは、オイルレベルゲージが刺さっていた給油口からオイルチェンジャーなどで少しだけ抜き取ればいいんですよw。
バイクだと専用の注射器みたいなのもあるけど、結構高いw。
私がオフロードコースを走っていた頃は、上の写真のシュコシュコ、使ってました。
100均のシャンプー入れ替えボトルのポンプ部分です。
なるべくホースが太めのやつを選んで使えば、簡単にシュコシュコやってオイルが抜き取れます。スポイトよりは楽ww。
オフ車にメンテの裏技だったんだけど、意外とどの車両でも使えるので、工具箱に一つ、必ず入れてますw。
一度チャンスがあれば試してみてww。
シグナスX-SRのギアオイル量
基本的にシグナスの場合、クランクケースかクランクケースカバーに交換ギアオイルの量が書いてあります。
まずはそれを確認してください。
車両タイプ | 車両形式 | ギアオイル量 |
---|---|---|
シグナス1型 | SE12J | 110cc |
シグナス2型 | SE44J | 110cc |
シグナス3型 | SE44J | 110cc |
シグナス4型 | SEA5J | 130cc |
シグナス5型 | SED8J | 130cc |
シグナスグリファス6型 | SEJ4J | 100cc |
ギアオイルは、量を測るゲージがついてないので、量を測ってある程度正確に入れる必要がありますよ。
年式によって結構入れるギアオイル量は違うので、確認してください。
ちなみにグリファスはギアオイル量が少ないので注意してくださいね。
シグナスX-SRのギアオイル粘度
ギアオイルは、一般的には80w~90wぐらいが一般的。
ギアオイル用やファイナルギア用として販売されているのは大体この辺りの粘度が多いですね。
ヤマハの純正ギアオイルも80wです。
ただね、ギアオイルって代用として高品質のオイルであれば、10w - 40のオイルでも問題なかったりしますw。
エンジンオイルが少し余るからこれを交換の時に入れちゃえばいいじゃん!っていうのはダメ。
パターンによっては4~5年ぐらい交換しないからね。
ギアオイルとしてギアボックスに入れるのであれば、エンジンオイルでもかなり高品質なものを選ぶ必要があります。
スクーターのギアオイル用として販売されているオイルに、10w - 40と80wの2種類あるのはこれが理由だったりします。
正直どっちを選んでも違いなんて分かんないですよ。
しいて言えば10w - 40の方が柔らかいので少し滑らかな感じはするけど、交換時期はきちんと守んないといけない感じはあるかな? 80wは質実剛健って感じw。
まあ、2種類売っていたら、基本は80wだけど、好きな方を選んじゃっていいと思いますよ。
ギアオイル交換方法 まとめ
今回はギアオイル交換をしました。
できればギアオイルの交換だけで行うのではなく、エンジンオイルの交換作業時についでにやるようにしてください。
意外と簡単だったでしょ?
スクーターの場合は、普段の完全な足として使ってしまっているので、乗りっぱなしで空気圧すら確認もなにもしてないってことが多いです。意外とメンテナンスをちゃんとしてないことが多いんだよね。
手軽すぎて命を乗せてる乗り物っていう自覚が薄いんだよねぇ。
40km出れば、立派に人死にが出るレベルだからね、気をつけましょうw。
さて、今回のメンテはちゃんとメンテナンスノートに記入して管理しておいてくださいね。
バイクを買うと必ず書類と一緒についてくる上のノートです。
バイク屋に任せっぱなしだったら必ずバイク屋が記入しているはずなので、その続きに書いてけばいいんです。
いつ何をどこでどうしたかが分かるだけでも、次にいつ何をしなきゃいけないかが分かる一種の健康診断書みたいなもんですので、面倒がらずに記入してくださいね。
最悪バイクを売ったときにも、多少値段に色がつくかもよ?