
こんにちは!Attaboy運営人のアキラおじさんです!
今回は、おじさんの足シグナスX-SR(SE44J)のウエイトローラー交換です。
まだ交換時期ではないのですが、いろいろ消耗品交換が重なってきたので、ついでに駆動系の細かい消耗品も交換してリフレッシュしておこうってとこですw。
今回は駆動系のプーリー側です。クラッチ側はまた別途にします。
ウエイトローラー交換は当たり前として、スライドピース、クランクケースフィルター、エアクリーナーエレメントまで交換するつもりです。
Vベルトも交換したかったんですが、欠品で手に入らなかったのでこれは次回ww。ボスワッシャーもトルクがかかってるのでチェックして変形してたら交換予定にしてます。
ちなみにウエイトローラーを交換する理由ですが、ん~プラスチック製だからww?
エンジニアリングプラスチック製で硬いんだけど、グルグル回るプーリーの中のパーツなので、いつかはすり減ったり片減りしちゃったりするんで定期的に交換が必要です。スクーターはね、特殊なクラッチ機構でなければほぼ構造は同じですよ。
今回はシグナスXですが、他のスクーターでも基本は同じなので締め付けトルクやウエイトローラーの重さが分かれば同じように交換できるようになれると思いますよw。
ウエイトローラーの本当の交換時期は、ローラーが社外品の場合、3000km~5000kmごとっていう話ですが、ぶっちゃけよほどブン回して乗り込んでなければ、デイトナ製だったらそのぐらいではビクともしてないですw。
私も相当交換してなくて片減りしてしまったことって数回しかないですしねw。
乗ってて、なんかエンジンの回転とスピードのノリがかみ合わないとか、クランクケースからキュルキュル音がするとかっていうぐらいまで交換してないとちょっとヤバいけど、3000km~6000kmぐらいの間で一度問題ないか確認するって感じでチェックするって習慣にしておけばいいと思います。
今回の私みたいに消耗品一斉交換の時期にまとめてやってしまうとか、オイル交換時期に合わせて確認だけしておくとかってしておけばいいんじゃないですかねw。
それでは、ウエイトローラーとその周辺の交換方法と手順について解説していきます。
シグナスX(SE44J)のウエイトローラーのウエイトを変更する意味は?
実はこの駆動系のチューニングというのは、スクーターでは定番のプチカスタムです。
ウエイトローラーの重さの変更とボスワッシャーの幅の変更は、回転域のチョイスを自分で調整できるので、乗りやすいおいしいエンジンの回転域の場所に微調整できるんですよね。
ただ、今の新型のシグナスグリファスやマジェスティS、PCXなんかは、いろいろ変更して結局最初に入っていたノーマルウエイトが一番バランスがいいっていうことが多いようなので、もしかするとシグナスも今の新型は下手にいじる必要が無いのかもしれませんねw。
ただし、私と同じ旧型国内仕様の人はちょっと微調整が必要かもしれません。
ちょうど排ガス規制の狭間でゴタゴタしてたせいでモデルチェンジしなくちゃいけなかった頃の車体なので、パワーとタイミングと燃費がチグハグ。
ぶっちゃけノーマル状態では乗りにくくてしょうがないです。
詳しいことはこれから書いていきますが、ホントにノーマルだと低速がスカスカでスピードがのるのに時間がかかりすぎて、後ろから車に煽られるぐらいヤバかったですw。いろんな意味でスピードとパワーを封印されちゃってるので解き放ってあげてくださいw。
シグナス自体はキビキビ走る相当速いスクーターの1台なので、自分好みの乗り味に微調整するためにもこの辺の作業ができるようになっておくと良いですよ。
シグナスX(SE44J)のウエイトローラー交換のために必要な工具

今回シグナスXのウエイトローラー交換のために必要な、ちょっと特殊な工具が4つほど必要になります。
- ユニバーサルホルダー (ユニバーサルプーリーホルダー)
- トルクレンチ
- インパクト・ドライバー
- 17mm、19mmのソケット
ユニバーサルホルダー
デイトナ バイク用 プーリー外し工具(プーリー/フライホイール/カートリッジオイルフィルターなど) φ50-120対応 バンドホルダー
デイトナ バイク用 プーリー外し工具(フライホイール/フロントスプロケットなど) ピンピッチ42-142mm ピン径φ5.5/φ11 シザーズホルダー
ユニバーサルホルダーはプーリーやクラッチを外す時、本体を押さえておくために必要な工具です。
ぶっちゃけこれが無いと話にならないので必ず必要になります。写真のような丸いタイプを私は愛用してましたが、最近Yの字になってるシザーズホルダーに買い替えました。どっちでも好きな方でいいです。
トルクレンチ
角利 マルチクラフト トルクレンチセット 差込角12.7mm ソケット(ショート/14・17mm ロング/19・21mm) エクステンションバー125mm MTR-6
トルクレンチも、プーリーやクラッチを止めているナットに規定トルクがあるので必要になります。適当に止めたせいで中で外れてバラバラになったら修理代5万円~コース確定ですからねw。要注意です。
トルクレンチはデジタル式と目盛り式の2種類あります。デジタル式の方が分かりやすくて圧倒的に使いやすいですが、電池を使うので、年に1~2回しか使わない、車の車載工具にするって人は、目盛り式のアナログな方が向いてるかな。どちらを選ぶかは使用頻度と使いやすさで選んでください。
インパクト・ドライバー
マキタ(Makita) 充電式インパクトドライバ M695DS
インパクトドライバーも必要。よほどの力自慢でなければ、プーリーのナットはまず外せないです。クラッチはもっとキツイ60Nmで締めてあるのでまず人の手では無理ですw。素直にインパクトドライバーを使って外してください。
インパクトドライバーであれば、一発です。
今回いつも使ってたマキタのインパクトドライバーが壊れてしまったので急遽安物を買ってきましたw。
安物なので大型なのですが、インパクトは電動ドライバー代わりにも使えるので、小型のタイプが使いやすいとしみじみ思いましたねww。手に入れるときはそんなに値段も違わないのでなるべく小型タイプの方がいいですよ。
後はドライブベルトが滑ってしまうといけないので、ブレーキクリーナーやパーツクリーナーは必須ですw。
17mm、19mmのソケット
ちなみにプーリー側が17mm、クラッチ側が19mmのナットで、トルクレンチもインパクトドライバーもそれぞれソケットが別売りだと思うのでそちらも用意が必要ですよ。
まあ、この辺の細かいことは年式によって違うかもしれないのでサービスマニュアルで確認しておいてください。
まずは、シグナスX(SE44J)のクランクケースフィルターの交換
では、さっそく交換作業です。
取りあえず、まずは先にできるクランクケースフィルターの交換をしちゃいましょう。
ここで一つ先に謝っておきます。
どうも作業の片手間に写真撮ってたので、なんか写真の距離が近いw。
ちょっとアップ気味で分かりにくかったり見づらかったらゴメンね。
なるべく解説入れますw。

クランクケースを開けるときに一番最初に外す、Vベルトフィルターケースカバーを外します。

ケースカバーを外すと、クランクケースフィルターが出てきます。
相変わらず真っ黒ですねぇw。
このフィルターって、めちゃくちゃ汚れるしゴミがついてるんですが、さほど重要なフィルターじゃないそうです。汚れが気になったら外してバンバン叩いて汚れを取ればいいだけっていうことですが、正直かなり気になりますw。私は毎回外してパーツクリーナーか灯油で洗ってたんですが、さすがにヨレヨレになってきちゃってました。

キタコ (KITACO) ケースカバーエレメント K-PIT シグナスX
どうしようか考え中だったんですが、このフィルターが純正部品でも500円でおつりがくることが分かり、交換することに決定!
どうよw、新品フィルターは色とハリが全然違うぜよw。

ネジ1本で止まってるだけなので外してみると、この汚れ具合がよく分かりますわw。

新品に交換。
これでしばらくはこのまま、また洗って使えるかな?
頻繁に交換するパーツでもないのでこれでいいでしょう。
シグナスX(SE44J)のウエイトローラー交換手順:クランクケースを開けるまで
いよいよウエイトローラー交換です。
クランクケースまでのアクセス手順としては、
Vベルトフィルターケースカバーを外す。
↓
キックスターターペダルを外す。
↓
クランクケースカバーを外す。
↓
クランクケースを開ける。
この順番に外していかないとクランクケースにたどりつかないです。
逆に取り付けるときは今の逆の手順でつけていってください。
すでにVベルトフィルターケースカバーは外しているのでキックペダルからです。

キックスターターペダルを外します。

プラスチックのクランクケースカバーを外します。
全く開けたことが無いと張り付いてることもありますが、ちょっと叩いたり引っ張れば簡単に取れます。

これでやっと準備完了ってところですねw。
シグナスX(SE44J)のウエイトローラー交換手順:クランクケースを開ける

いよいよクランクケースを開けます。
ただちょっと厄介なのが、クランクケースは10mmのボルト10本で止まってるので、超めんどくさいw。
私は電動ドリルで一気にはずしていってしまいますが、一カ所難所があるので注意。

ちょうどカウルの中側に入ってしまうこの一本が取りにくいですが。無理やりソケットレンチに延長ステーをつければ、カウルを取らなくてもネジは回せるので大丈夫。

クランクケースを外すと、写真みたいなピンが2カ所と、ゴムパッキンがついてるので、これは無くさないように気をつけてください。

これでクランクケースが開きました。
クランクケースの中の壁内なども、パーツクリーナーで掃除しておいてください。
ドライブベルトやローラーの削りかすが粉状になってへばりついているので、意外と汚いですよ。
シグナスX(SE44J)のウエイトローラー交換手順:プーリーの脱着

写真の左側がプーリー、右側がクラッチ。この2つをつないでるのがVベルトです。
クランクケースの中はこんな感じですが、今回はプーリー側を外して中のウエイトローラーを交換です。

手前側がドライブフェイス、奥がプーリーです。
ボルト1本で止まっているので、このナットを外します。

まず手前のドライブフェイスを外します。
ドライブフェイスを共回りしないようにユニバーサルホルダーで固定します。
真ん中の17mmのナットをインパクトドライバーで外します。
手でも外せなくはないと思いますが、45Nmで締め付けてあるのでメチャ大変。下手するとナットをなめてしまうかもしれないのでインパクトドライバーを使った方が楽です。注意してください。
正直インパクトドライバーを使えば、ユニバーサルホルダーを使わなくても外せてしまうかもしれませんが、一応念のためつけといた方がいいです。

ドライブフェイスを外したところです。
ドライブフェイスとプーリーの間のシャフトのところに挟まってるワッシャーがボスワッシャーです。
私の場合は2枚。
元から挟まっていた0.28mmのワッシャーと追加の0.5mmのワッシャーの2枚入れてます。
ここはトルクをかけて締めている部分でもあるので、もしワッシャーが変形しているようなら新品と交換します。

ボスワッシャーも外して、プーリーの裏側を掴むようにして引き抜いてください。
これでプーリーの取り外しが終わりです。
シグナスX(SE44J)のウエイトローラーの交換
ウエイトローラーの交換です。
しまった! ローラーが入ってる状態の写真撮り忘れてたw。
まあ、大丈夫だよねw。見逃してww。

取り出したウエイトローラー。
全然すり減ってなくて新品並みだけど、せっかくなので一応交換しときましょう。
私はデイトナのウエイトローラーがお気に入りで、確か前回交換から5000kmぐらいしかたってないので、まあ、こんなもんでしょうねw。意外と長持ちします。

今回の交換はこんなもんです。
ウエイトローラーとスライドピースを交換します。
デイトナ バイク用 DWR ウエイトローラー φ20×12mm 10.0g 方向指定なし 3個セット
ウエイトローラーは前回と同じデイトナで10g3個と11g3個。一個当たり10.5g換算です。
スライドピースはいつ交換したかわからない白い社外品が入ってたので、今回純正品に交換しときます。

プーリーは結構カーボンっぽい汚れがいっぱいついてるのでパーツクリーナーでよく汚れを落としておいてください。
特にウエイトローラーグリスが塗ってある中側は固まったグリスが残ってる場合があるので汚れ取りは念入りに。

ウエイトローラーに薄くウエイトローラーグリスを塗る派と何も塗らない派に分かれるみたいですが、レースなんかで使う場合は塗らないことが多いみたいですね。そのせいで塗らないという人がいるみたいです。
ただ、今回私みたいに日常の足に使ってて、しかも5000kmぐらい普通に交換しないって人だと、耐久性重視になるので、グリスはちょっと塗っといた方がいいです。 ただし、プーリーの分解をして分かると思いますが、細かい粉状のカーボンごみが結構あるので、長期間そのまま使う人の場合、グリスが多すぎると固まってしまうことが多いのでつけすぎは要注意。
私は一応ウエイトグリスを買っているので使ってますが、多分これ、色とニオイからすると、モリブデングリスだよね? 油分が抜けてもモリブデンの炭素の粉が残るのでツルツルが長持ちするからね。多分モリブデングリスで代用できると思うので、持ってない人は試してみてw。
私は塗りすぎないように、ローラー側ではなく、プーリーのローラーが入る溝に薄~く塗るようにしてます。
この時は指で塗るようにしますが、そうすると引っかかりや凸凹が無いかチェックもできます。もし変な段差やキズがあったら耐水ペーパーで段差を削ってつるっつるにしてください。つるっつるにww。

写真では1種類しか入れてないですが、10.5gとか中間のグラム数が欲しい場合は、交互にウエイトを入れていきます。同じであればそのまま全部入れちゃって大丈夫です。
ちょっと面倒ですが、私の場合は10.5gがベストなので10gと11gのウエイトローラーを交互に入れてます。

ヤマハ発動機(Yamaha) 純正部品 スライドピースセット ヤマハ シグナスX SE12J/44J 990141
スライドピースはこれね。ただ差し込んであるだけなので、交換は簡単です。

プーリーを組んでこれで完成です。
補足:シグナスX(SE44J)のウエイトローラーの重さとボスワッシャーの関係
ちょっと余談ですが、ウエイトローラーの重さを変えた場合と、ボスワッシャーの厚みを変えた場合、どう走りが変わるのか、まあ、小難しい理屈は抜きで説明しておきます。
ボスワッシャーの厚みの違い
私のシグナスXの場合、細かい数値が違うみたいなんですが、ノーマルの時、ウエイトローラーは12g、ボスワッシャーは0.28mmです。
まず、ボスワッシャーですが、厚みを変えると低回転でクラッチにつながる回転数が変わります。
ハイギヤードになるか、ローギヤードになるかの違いです。
こだわる人は相当こだわるみたいですが、日常の足に使ってるレベルでは、アクセルを開けた時の出だしの良さがいいか悪いかの方が重要ですわ。
- ボスワッシャーの厚みが厚くなると、スクーターの止まっている状態からの出だしが良くなります。
- 薄くなるとかなり回転をあげないとスタートしてくれなくなります。
正確には走っている時のクラッチの変換も早くなるみたいですね。
正直ノーマルだと出だしかなり回転をあげてやらないと走り出さないので、結構辛い。
ぶっちゃけシグナスX-SRでは、0.5mm以上ないと日常使いでは使いにくいです。
ウエイトローラーの重さの違い
ウエイトローラーの重さについては、
- 軽いとすぐエンジンの回転が上がり高回転が使える。
- 重いとゆっくり回転が上がるようになります。
具体的には、軽いと加速重視。重いと高速重視ってところですかね。
スクーターなんてせいぜい125ccぐらいの小さいパワーユニットなので、大きいエンジンのようにすべての回転域にパワーの余裕なんて振り分けられません。エンジンのおいしいところをピンポイントで設定してやればいいんですが、メーカーとしては全領域いけまっせ!って言わざるおえないんですよねw。
特に私のシグナスの世代は排ガス規制がうるさくなった頃なので、低回転はスカスカ、エンジンが高回転になったころには高速域という設定になってるみたいです。規定のスピードでのエンジン回転数を落とすことで排ガス規制をクリアしてたんだろうねw。
幹線道路はほとんど通らず、街乗りメインというのであれば、燃費との兼ね合いを考えながら、ウエイトは少し下げた方がベストです。キビキビ走らせられるようになりますよ。
12gのノーマル状態での走りしか知らないとしたら、ウエイトローラーの違いだけでこんなに変わるのかとびっくりすると思いますw。
残念ながら万人にこれっていうグラム数は無いんですよね。色々グラム数を変えながら自分の使い方と走り方にピタッとくるグラム数を探るしかないです。
ウエイトローラーの調整を始めると、最初は頻繁にこのプーリーの調整をするようになると思います。
なのでそれなりの道具はちゃんとそろえといた方がいいと思いますw。
よく、ウエイトローラーは8gがいい、9gがいいと聞きますが、ハッキリ言ってそこまで下げてしまうと燃費が相当悪くなるし低速のダッシュ力が速すぎて、かえってギクシャクして危なっかしくなっちゃいます。
ノーマルプーリーなら10g以上が日常使いでは使いやすいかなぁ。
8g、9gを使うなら、高速用の社外品プーリーに変更してクラッチスプリングを硬めに変更というお金と手間がかかる作業になってしまうので、そこは自己判断でお願いします。
ちなみに何度か書いてるとは思いますが、私の場合はなるべくノーマル状態を生かして、ウエイトローラー10gが3個と11gが3個。ボスワッシャーは0.28mm+0.5mmの2枚がベスト。
時間はかかりますが、自分の好みのタイミングを見つけてあげてください。
これも余談ですが、ボスワッシャーというのは「ボスワッシャー」や「シムワッシャー」という名前では売ってないです。
たまにその名前で探してる人がいますが、ただの金属の輪っかなので、パーツとして売られてますね。

キタコ(KITACO) スペーサーシム(φ16/21×0.5/ヤマハタイプ1) 汎用 1個入り ステンレス 0900-463-90002
こんなのがそうです。
スクーターに力を入れてるパーツショップだとスクーターのパーツ置き場に置いてあることが多いですが、大抵その他ボルト類と一緒に置かれてる場合が多いです。
サイズだけ間違ってなくて、できればステンレスのスペーサーがあればそれを使ってください。
私のシグナスだと16×22×0.5mmで、外形がちょっと大きいぐらいですが普通に使えます。
(多分本当は16×20×0.1~0.5mmだと思います)

最近の汎用型のデイトナウエイトローラーは、ローラーをどっち向きに入れるっていう向きが無くなってしまってますが、ちょっと前のローラーや、メーカーによっては片面プラスチックに覆われているタイプもたまに見かけます。これは組付ける方向が決まってるので、回転する方向にプラスチック面が向くようにセットしてください。
もう、ほとんど見かけないないけど、一応ねw。

これはドクタープーリーのウエイトローラー。
こんな変わった形のウエイトローラーもあったりします。
低速は今までのキビキビした走りで、高速も回転数をあげずにスピードがのるという魔法のウエイトローラーとして結構有名。愛用者も多いみたいですね。
確かにその通りなんですが、6000回転ぐらいでちょっと一度回転数が落ちるのと、アクセルを開けた時にワンテンポタイムラグがある感覚がどうしても慣れなくて、私は使うのをやめてしまいました。
そうはいってもしばらく使ってて結構重宝したので、そのタイムラグが平気、慣れちゃう人だったらいいかもしれないです。私みたいなアクセルとエンジンがダイレクトな感覚が好きな人はノーマルタイプの丸いウエイトローラーの方がいいかな?
ちなみに黒いタイプと白いタイプがありますが、黒い方が改良型で微妙に形が違います。どちらもフィーリングがちょっとずつ違うので、黒派、白派で結構好みが分かれるところですw。

ヤマハ発動機(Yamaha) 純正部品スタータークラッチ シグナスX SE12J/44J
ちなみにプーリーの奥、このギアが有名なスタータークラッチ。
このスタータークラッチはシグナスではある程度距離を乗ると必ず壊れると有名なパーツですが、新型は問題ないみたいですね。新品の純正パーツを見ると作りが全然違ってるので、改良されて故障は無くなったみたいですが、一応どこにあるかだけでも、ついでなのでお知らせww。
セルを回すとセルは回るのに金属音がゴロゴロいってエンジンがかかんない場合は、これが壊れてる場合が多いです。
簡単に引き抜けるので、ポン付けで交換できます。もしもの時には新品に交換してください。
シグナスX(SE44J)のウエイトローラー交換手順:プーリーの取り付け
それではウエイトローラーを交換したプーリーの取り付けです。

基本的には取り外した時の逆に取り付けていけばOKです。
プーリーをしっかり奥まで押し込みます。
軍手しない派なので、写真で私の手がかなり汚れてますが、これは真似しないでねww。
ちゃんと取り付けた後にパーツクリーナーで汚れ落としと脱脂をしてます。
特にベルトが接触するフェイス面は油が残らないようにきれいに脱脂してください。

プーリーを取り付けた後、ボスワッシャーとドライブベルトを挟んでドライブフェイスをはめますが、そのままだとドライブベルトが短すぎてドライブフェイスが一番奥までしっかり入りません。
一度クラッチ側を手で握るようにして縮めてドライブベルトを落とし込みます。
ちょっと硬いですが、結構カンタンに縮められます。
これもクラッチ側のフェイス面を触ってしまうので、後でパーツクリーナーで脱脂してください。

クラッチ側にベルトを落とし込めれば、このぐらいベルトに余裕ができますね。
このたわみの余裕を使って一番奥までドライブフェイスをしっかり押し込み、ちゃんと入っているかどうかを確認してください。
このたわみが、かなり重要。
Vベルトを根元に挟み込んだままドライブフェイスを締めたおかげでガタガタ異音が出たうえに全く動かないというポカをやらかすことになりまかすらね、ドライブベルトでの一番の基本ポイントだったりします。

ナットを取り付けて最後に締め込みます。
ユニバーサルホルダーをつけて、トルクレンチで締め付けます。
トルクは45Nmですが、年式によってトルクが違うかもしれないので確認はしておいてください。
ちなみにクラッチナットは60Nmです。
最後に後輪を手で回してクラッチと、たわんだベルトの位置を元に戻してください。
カバーを仮止めしてエンジンをかけて問題なく回るかどうか確認です。カバー無しでも問題ないとは思いますが、突然ベルトが切れたとか何かあって怪我をするのが怖いので、おじさんは念には念を入れますw。
失敗の例としては、ベルトが干渉してしまって、ドライブフェイスがちゃんと奥までしっかり入ってなかったというのが一番多いかなww。
その場合はもう一度エンジンを切って取り付けをし直してください。
後はばらした時の手順の逆に取り付けていけば完成です。
シグナスX(SE44J)のエアクリーナーエレメントの交換
実はエアクリーナーエレメントは交換するつもりがなかったんですが、純正品だと1000円ちょっとというのに驚いて、ついでに交換しちゃおうって思ったわけです。社外品だと最低でも2600円オーバーだからねw。純正スゲー!
ちなみに交換時期は20000kmごとらしいんですが、スクーターってそんなに長期間交換しなくていいもんなんですかね?

エアクリーナーボックスはクランクケースの上のボックスです。

ねじ止めしてあるだけなので、結構カンタンに蓋が取り外しできます。

ヤマハ発動機(Yamaha) 純正部品エアクリーナーエレメント シグナスX SE12J/44J
新品と比べるとだいぶ真っ黒ですねぇ~w。
交換時期としてはちょっと早めですが、街乗り主体だからですかねぇ。排気ガスの汚れっぽいです。

エレメント自体ははめ込み式なので、簡単に交換できました。

最後にボルト締めして終わりです。
ちなみにエンジンの調子が良く長く乗りたい人は、カスタムでも、このエアクリーナーや吸気系というのは下手にいじらない方がいいですよ。今までいろんなバイクに乗ってきましたが、エアフィルターをいじってるバイクって、必ずと言っていいほどエンジンの調子が悪くなってたからね。純正のまま綺麗に維持、これが一番ですww。
シグナスX(SE44J)のウエイトローラー交換手順 まとめ
どうだったでしょう?
難易度としてはかなり低めの方の作業なんですが、ちょっと特殊な工具が必要ってところが難点ですかね。
他のスクーターでも基本的なことは同じなので、作業手順さえわかればできると思いますよ。
一度やったことがあれば、次回は結構カンタンにできると思います。
特にウエイトローラーは自分のベストを探すのに何度も微調整で交換する必要が出てくるので、戸惑うのは最初だけ、すぐ慣れちゃうと思います。
それなりに特殊工具が必要になりますが、何度も使うと思えばそれなりの物を用意した方がいいと思いますよ。
次はVベルトやクラッチ、バッテリー交換かなぁw。
駆動系のリフレッシュはスクーターの走りに直結してくるので、ぜひ挑戦してみてください。
今回のコンテンツに登場したもの一覧
デイトナ バイク用 プーリー外し工具(プーリー/フライホイール/カートリッジオイルフィルターなど) φ50-120対応 バンドホルダー
デイトナ バイク用 プーリー外し工具(フライホイール/フロントスプロケットなど) ピンピッチ42-142mm ピン径φ5.5/φ11 シザーズホルダー
角利 マルチクラフト トルクレンチセット 差込角12.7mm ソケット(ショート/14・17mm ロング/19・21mm) エクステンションバー125mm MTR-6
エマーソン タイヤ交換工具 デジタルトルクレンチ EM-243 デジタル表示 40-200N・m 14/17/19/24mm+21mm薄口ロングソケット付
マキタ(Makita) 充電式インパクトドライバ M695DS
キタコ (KITACO) ケースカバーエレメント K-PIT シグナスX
デイトナ バイク用 DWR ウエイトローラー φ20×12mm 10.0g 方向指定なし 3個セット
ヤマハ発動機(Yamaha) 純正部品 スライドピースセット ヤマハ シグナスX SE12J/44J 990141
キタコ(KITACO) スペーサーシム(φ16/21×0.5/ヤマハタイプ1) 汎用 1個入り ステンレス 0900-463-90002
ヤマハ発動機(Yamaha) 純正部品スタータークラッチ シグナスX SE12J/44J
ヤマハ発動機(Yamaha) 純正部品エアクリーナーエレメント シグナスX SE12J/44J
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