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【駆動系】ウエイトローラー交換で純正よりベストセッティング!シグナスX-SR(SE44J)の交換手順など速くする方法を紹介

2024年3月17日

【駆動系】ウエイトローラー交換で純正よりベストセッティング!シグナスX-SR(SE44J)の交換手順など速くする方法を紹介

こんにちは!Attaboy 運営人のアキラおじさんです!

今回は、おじさんの足シグナスX-SR(SE44J)のウエイトローラー交換です。

ウエイトローラー交換でシグナスXの駆動系最適化!純正よりベストセッティングにしちゃいましょうw。
スクーターの醍醐味はノーマルベースの駆動系プチチューンで速くする方法です。
特に旧型のシグナスXで純正ウエイトローラーの重さが12gの車種はパワーが封印されていますからね、これを改善するのが、定番ウエイトローラーチューンの一つです。
ウエイトローラーの重さを純正より軽くすることでエンジンの回転数が上昇しやすくなり、ボスワッシャーを厚くすることで最初の出だしの良さも向上します。かなり速く乗りやすくなること間違いなしですよww。

ウエイトローラーは消耗品なので、飛ばさない人でも定期的な交換と点検が必要です。
まだ交換時期ではないのですが、消耗品交換が重なってきたので、ついでに駆動系の細かい消耗品も交換してリフレッシュしておこうってわけですw。

ちなみに社外製の高速プーリーなどは、私は使っていません。期待してた人はゴメンねw。
一時期速くなるからとKN製やNCY製のプーリーなどを使っていたこともあるんですが、結局燃費と耐久性はではノーマルがズバ抜けて良いです。
なんだかんだやった結果、ぐるっと回って元に戻してしまいましたw。
あくまでノーマルベースのプチチューンでベストセッティングという方向性でいきます。

今回は、ウエイトローラー交換だけでなく、スライドピース、クランクケースフィルターまで一緒に交換します。
Vベルトは欠品で手に入らなかったので、別のページで交換方法を紹介していますww。ボスワッシャーもトルクがかかっているので、変形していたら交換予定です。

ちなみにウエイトローラーを交換する理由ですが、ん~プラスチック、樹脂製だから?
エンジニアリング強化プラスチック製で硬いけど、グルグル回るプーリーの中のパーツなので、いつかはすり減ったり片減りしちゃったりするので定期的に交換が必要です。
スクーターは特殊なクラッチ機構でなければ、ほぼ構造は同じですよ。
今回はシグナスXですが、他のスクーターでも基本は同じなので締め付けトルクやウエイトローラーの重さが分かれば同じように交換できるようになれますよw。

スクーター乗りであれば、この駆動系はちょいちょいイジるようになると思うので、自分で手を入れられるようになっておく事をおすすめします。

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シグナスX(SE44J)のウエイトローラーのウエイトを交換する意味は?

実はこの駆動系のチューニングというのは、スクーターでは定番のプチカスタムです。
ウエイトローラーの重さの変更とボスワッシャーの幅を調整することで、回転域のチョイスを自分で微調整できるので、自分が乗りやすい速くて乗りやすいエンジンの回転域を自分好みに合わせることができます。

ただし、最近の新型のシグナスグリファスやマジェスティS、PCXなどは、いろいろ変更しても結局最初のノーマルウエイトが一番バランスが良いっていうことが多いようなので、もしかすると新型は下手にいじる必要が無いのかもしれませんねw。
もう少しパワーバンドに入るのを速くしたい、発進の出だしの回転数を低くしたいというのであれば交換してみる価値ありです。

ただし、私と同じ旧型国内仕様の人は、駆動系の微調整が必要かもしれません。
排ガス規制の狭間で一番ゴタゴタしていた時期にモデルチェンジしなくちゃいけなかった頃の車体なので、パワーとタイミングと燃費がチグハグ。
ウエイトローラーをわざと重くして、完全にパワーを封印。高回転型なのに低回転縛りで回転数が上がらないようにして無理やり排ガス規制をクリアするようなことをノーマルだとやっています。
ハッキリ言ってかなりメチャクチャw。
ぶっちゃけノーマル状態では幹線道路は走りにくいし、乗りにくくて危ないぐらいです。

詳しいことはこれから書いていきますが、ホントにノーマルだと低速がスカスカで加速が遅く、後ろから車に煽られるぐらいヤバかったですw。いろんな意味でスピードとパワーを封印されちゃっているので解き放ってあげてくださいw。

シグナス自体はキビキビ走る相当速いスクーターの1台なので、自分好みの乗り味に微調整するためにもこの作業ができるようになっておくと良いですよ。

ウエイトローラーの交換時期

  • ウエイトローラー
  • スライドピース
  • Vベルト

この3つは、純正の場合、交換時期は 8,000km~前後です。

ウエイトローラーが社外品の場合、交換時期は3,000km~5,000kmごと
っていう話ですが、ぶっちゃけデイトナ製だったらよほどブン回して乗り込んでなければ、そのぐらいでは摩耗しないでビクともしてないですよw。
私も長期間交換してなくて片減りしてしまった経験って数回しかないですし、信頼性が高いですw。

エンジンの回転とスピードのノリが噛み合わない、クランクケースからキュルキュル音がするなど、具体的なトラブルが発生するまで交換しないと少し危険ですが、3000km~6000kmぐらいの間で一度問題ないか定期的に確認するのを習慣にしておけば問題ないと思います。
今回の私みたいに消耗品一斉交換の時期にまとめてやってしまうとか、オイル交換時期に合わせて確認だけしておくってパターン化しておけばいいんじゃないですかねw。

シグナスの車両型式と純正ウエイトローラーの重さについては、一覧にしておきます。
シグナスのウエイトローラーのサイズは φ 20.0 × 12.0。

年代車両タイプ車両形式純正g数
2003年~2006年シグナス1型BC-SE12J12.0g × 6
2007年~2012年シグナス2型EBJ-SE44J12.0g × 6
2013年~2015年シグナス3型EBJ-SE44J12.0g × 6
2015年~2018年シグナス4型EBJ-SEA5J9.0g × 6
2018年~2020年シグナス5型2BJ-SED8J9.0g × 6
2021年~シグナスグリファス6型8BJ-SEJ4J11.0g × 6
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4型から大きな変更があり、ガラッと変わって、クランクケースの形状もウエイトローラーの純正の重さも変わるので気を付けてくださいね。
基本的にはスクーターのウエイトローラー交換の手順は同じですが、車両型式ごとに種類や見た目、ボルトの取り付けトルク数が違うので、自分のシグナスの型式のサービスマニュアルで確認してみてください。

それでは、ウエイトローラーとその周辺の交換方法と手順について解説していきます。

シグナスX(SE44J)のウエイトローラー交換のために必要な工具

シグナスX-SRのウエイトローラー交換のために必要な工具

今回シグナスXのウエイトローラー交換のため、ちょっと特殊な工具が4つほど必要になります。

  • ユニバーサルホルダー (ユニバーサルプーリーホルダー)
  • トルクレンチ
  • インパクト・ドライバー
  • 17mm、19mmのソケット

ユニバーサルホルダー

ユニバーサルホルダーはプーリーやクラッチを外す時、本体を押さえておくために必要な工具です。
ぶっちゃけこれが無いと話にならないので必ず必要になります。写真のような丸いタイプを私は愛用してましたが、最近Yの字になってるシザーズホルダーに買い替えました。どっちでも好きな方でいいです。

トルクレンチ

トルクレンチも、プーリーやクラッチを止めているナットに規定トルクがあるので必要になります。適当に止めたせいで中で外れてバラバラになったら修理代5万円~コース確定ですからねw。要注意です。
トルクレンチはデジタル式と目盛り式の2種類あります。デジタル式の方が分かりやすくて圧倒的に使いやすいですが、電池を使うので、年に1~2回しか使わない、車の車載工具にするって人は、目盛り式のアナログの方が向いてるかな。どちらを選ぶかは使用頻度と使いやすさで選んでください。

インパクト・ドライバー

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インパクトドライバーも必要。よほどの力自慢でなければ、プーリーのナットはまず外せないです。クラッチはもっとキツイ60Nmで締めてあるのでまず人の手では無理ですw。素直にインパクトドライバーを使って外してください。
インパクトドライバーであれば、一発です。

今回いつも使ってたマキタのインパクトドライバーが壊れてしまったので急遽安物を買ってきましたw。
安物なので大型なのですが、インパクトは電動ドライバー代わりにも使えるので、小型のタイプが使いやすいとしみじみ感じましたねww。手に入れるときはそんなに値段も違わないのでなるべく小型タイプの方がいいですよ。

後はドライブベルトが滑ってしまうといけないので、ブレーキクリーナーやパーツクリーナーは必須ですw。

17mm、19mmのソケット

ちなみにプーリー側が17mm、クラッチ側が19mmのナットで、トルクレンチもインパクトドライバーもそれぞれソケットが別売りだと思うのでそちらも用意が必要ですよ。
まあ、この辺の細かいことは年式によって違うかもしれないのでサービスマニュアルで確認しておいてください。

まずは、シグナスX(SE44J)のクランクケースフィルターの交換

では、さっそく交換作業です。
取りあえず、まずは先にできるクランクケースフィルターの交換をしちゃいましょう。

ここで一つ先に謝っておきます。
どうも作業の片手間に写真撮ってたので、なんか写真の距離が近いw。
ちょっとアップ気味で分かりにくかったり見づらかったらゴメンね。
なるべく解説入れますw。

シグナスX-SRのクランクケースフィルターの交換

クランクケースを開けるときに一番最初に外す、Vベルトフィルターケースカバーを外します。

シグナスX-SRのクランクケースフィルターの交換

ケースカバーを外すと、クランクケースフィルターが出てきます。
相変わらず真っ黒ですねぇw。
このフィルターって、めちゃくちゃ汚れるしゴミがついてるんですが、さほど重要なフィルターじゃないそうです。汚れが気になったら外してバンバン叩いて汚れを取ればいいだけっていうことですが、正直かなり気になりますw。私は毎回外してパーツクリーナーか灯油で洗ってたんですが、さすがにヨレヨレになってきちゃってました。

シグナスX-SRのクランクケースフィルターの交換
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どうしようか考え中だったんですが、このフィルターが純正部品でも500円でおつりがくることが分かり、交換することに決定!
どうよw、新品フィルターは色とハリが全然違うぜよw。

シグナスX-SRのクランクケースフィルターの交換

ネジ1本で止まってるだけなので外してみると、この汚れ具合がよく分かりますわw。

シグナスX-SRのクランクケースフィルターの交換

新品に交換。
これでしばらくはこのまま、また洗って使えるかな?
頻繁に交換するパーツでもないのでこれでいいでしょう。

シグナスX(SE44J)のウエイトローラー交換手順:クランクケースを開けるまで

いよいよウエイトローラー交換です。
クランクケースまでのアクセス手順としては、

Vベルトフィルターケースカバーを外す。
 ↓
キックスターターペダルを外す。
 ↓
クランクケースカバーを外す。
 ↓
クランクケースを開ける。

この順番に外していかないとクランクケースにたどりつかないです。
逆に取り付けるときは今の逆の手順でつけていってください。

すでにVベルトフィルターケースカバーは外しているのでキックペダルからです。

クランクケースを開けるまで

キックスターターペダルを外します。

クランクケースを開けるまで

プラスチックのクランクケースカバーを外します。
全く開けたことが無いと張り付いてることもありますが、ちょっと叩いたり引っ張れば簡単に取れます。

クランクケースカバーを外す。

これでやっと準備完了ってところですねw。

シグナスX(SE44J)のウエイトローラー交換手順:クランクケースを開ける

シグナスX-SRのウエイトローラー交換手順:クランクケースを開ける

いよいよクランクケースを開けます。
ただちょっと厄介なのが、クランクケースは10mmのボルト10本で止まってるので、超めんどくさいw。
私は電動ドリルで一気にはずしてしまいますが、一カ所難所があるので注意。

シグナスX-SRのウエイトローラー交換手順:クランクケースを開ける

ちょうどカウルの中側に入ってしまうこの一本が取りにくいですが。無理やりソケットレンチに延長ステーをつければ、カウルを取らなくてもネジは回せるので大丈夫。

シグナスX-SRのウエイトローラー交換手順:クランクケースを開ける

クランクケースを外すと、写真みたいなピンが2カ所と、ゴムパッキンがついてるので、これは無くさないように気をつけてください。

シグナスX-SRのウエイトローラー交換手順:クランクケースを開ける

これでクランクケースが開きました。
クランクケースの中の壁内なども、パーツクリーナーで掃除しておいてください。
ドライブベルトやローラーの削りかすが粉状になってへばりついているので、意外と汚いですよ。

シグナスX(SE44J)のウエイトローラー交換手順:プーリーの脱着

シグナスX-SRのウエイトローラー交換手順:プーリーの脱着

写真の左側がプーリー、右側がクラッチ。この2つをつないでるのがVベルトです。
クランクケースの中はこんな感じですが、今回はプーリー側を外して中のウエイトローラーを交換です。

シグナスX-SRのウエイトローラー交換手順:プーリーの脱着

手前側がドライブフェイス、奥がプーリーです。
ボルト1本で止まっているので、このナットを外します。

シグナスX-SRのウエイトローラー交換手順:プーリーの脱着

まず手前のドライブフェイスを外します。
ドライブフェイスを共回りしないようにユニバーサルホルダーで固定します。
真ん中の17mmのナットをインパクトドライバーで外します。

手でも外せなくはないと思いますが、45Nmで締め付けてあるのでメチャ大変。下手するとナットをなめてしまうかもしれないのでインパクトドライバーを使った方が楽です。注意してください。

正直インパクトドライバーを使えば、ユニバーサルホルダーを使わなくても外せてしまうかもしれませんが、一応念のため固定した方がいいです。

シグナスX-SRのウエイトローラー交換手順:プーリーの脱着

ドライブフェイスを外したところです。
ドライブフェイスとプーリーの間のシャフトのところに挟まってるワッシャーがボスワッシャーです。
ボスワッシャーの場所が分からないという人がたまにいますが、ボスワッシャーの場所はここですw。
プーリーとドライブフェイスの間の隙間を開けているワッシャーだと思ってくれればOK。
私の場合は2枚。
私は元から挟まっていた0.28mmのワッシャーと追加の0.5mmのワッシャーの2枚入れてます。
ここはトルクをかけて締めている部分でもあるので、もしワッシャーが変形しているようなら新品と交換します。

シグナスX-SRのウエイトローラー交換手順:プーリーの脱着

ボスワッシャーも外して、プーリーの裏側を掴むようにして引き抜いてください。
これでプーリーの取り外しが終わりです。

もっと詳しい断面図で確認が必要であれば、別ページにパーツの名前と構造図を書き出したページがあるので、参考にしてください。

シグナスX(SE44J)のウエイトローラーの交換

いよいよウエイトローラーの交換です。

しまった! ローラーが入ってる状態の写真撮り忘れてたw。
まあ、大丈夫だよねw。見逃してww。

シグナスX-SRのウエイトローラーの交換

取り出したウエイトローラー。
全然すり減ってなくて新品並みだけど、せっかくなので一応交換しときましょう。
私はデイトナのウエイトローラーがお気に入りで、確か前回交換から5000kmぐらいしかたってないので、まあ、こんなもんでしょうねw。意外と長持ちします。

シグナスX-SRのウエイトローラーの交換

今回の交換はこんなもんです。
ウエイトローラーとスライドピースを交換します。

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ウエイトローラーは前回と同じデイトナ製で10g×3個と11g×3個
一個当たり10.5g換算です。
スライドピースはいつ交換したかわからない白い社外品が入ってたので、今回純正品に交換しときます。

シグナスX-SRのウエイトローラーの交換

プーリーは結構カーボンっぽい汚れがいっぱいついてるのでパーツクリーナーでよく汚れを落としておいてください。
特にウエイトローラーグリスが塗ってある中側は固まったグリスが残ってる場合があるので汚れ取りは念入りに。

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ウエイトローラーに薄くウエイトローラーグリスを塗る派と何も塗らない派に分かれるみたいですが、レースなどで使う場合は塗らないことが多いみたいですね。そのせいか塗らないという人もいるみたいです。

ただ、今回私みたいに日常の足に使ってて、しかも5000kmぐらい普通に交換しないって人だと、耐久性重視になるので、グリスはちょっと塗っといた方がいいです。 ただし、プーリーの分解をして分かると思いますが、細かい粉状のカーボンごみが結構あるので、長期間そのまま使う人の場合、グリスが多すぎると固まってしまうことが多いのでつけすぎは要注意。

私は一応ウエイトグリスを買っているので使ってますが、多分これ、色とニオイからすると、モリブデングリスだよね?
油分が抜けてもモリブデンの炭素の粉が残るのでツルツルが長持ちするからね。多分モリブデングリスで代用できると思うので、持ってない人は試してみてw。

私は塗りすぎないように、ローラー側ではなく、プーリーのローラーが入る溝に薄~く塗るようにしてます。
この時は指で塗るようにしますが、そうすると引っかかりや凸凹が無いかチェックもできます。もし変な段差やキズがあったら耐水ペーパーで段差を削ってつるっつるにしてください。つるっつるにww。

シグナスX-SRのウエイトローラーの交換

写真では1種類しか入れてないですが、私はウエイトローラーを違う重さの組み合わせにしてます。10.5gとか中間のグラム数が欲しい場合は、交互にウエイトを入れていきます。同じであればそのまま全部入れちゃって大丈夫です。

ちょっと面倒ですが、私の場合は10.5gがベストなので10gと11gのウエイトローラーを交互に入れてます。

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スライドピースはこれね。ただ差し込んであるだけなので、交換は簡単です。

シグナスX-SRのウエイトローラーの交換

プーリーを組んでこれで完成です。

補足:シグナスX(SE44J)のウエイトローラーの重さとボスワッシャーの関係

ちょっと余談ですが、ウエイトローラーの重さを変えた場合と、ボスワッシャーの厚みを変えた場合のセッティングで、どう走りが変わるのか、まあ、小難しい理屈は抜きで説明しておきます。

ボスワッシャーの厚みの違い

私のシグナスXの場合、ノーマル時、ウエイトローラーは12g、ボスワッシャーは0.28mmです。

まず、ボスワッシャーですが、厚みを変えると低回転でのクラッチのつながり、走り出す回転数が変わります。
ハイギヤードになるか、ローギヤードになるかの違いです。

こだわる人は相当こだわるみたいですが、日常の足に使ってるレベルでは、アクセルを開けた時の出だしの良さがいいか悪いかの方が重要ですわ。

  • ボスワッシャーの厚みが厚くなると、スクーターの止まっている状態からの出だしが良くなります。
  • 薄くなるとかなり回転を上げないとスタートしてくれなくなります。

正確には走っている時のクラッチの変速も早くなるみたいですね。←結構重要。
微妙な厚みの違いですが、これだけでもセッティングがかなり変わってきます。
1mm以上だと、ちょっとアクセルを開けてもギュンッと飛び出してしまうので、私は好きじゃない。
正直ノーマルだと出だしにかなりアクセルを開けて回転を上げてやらないと走り出さないので、結構辛い。

散々いろんな組み合わせを試してきて、私は0.28mm+0.5mmの2枚がベストでした。

ぶっちゃけシグナスX-SRでは、0.5mm以上ないと日常使いでは使いにくいです。

これは余談ですが、ボスワッシャーというのは「ボスワッシャー」や「シムワッシャー」という名前では売ってないです。
たまにその名前で探してる人がいますが、ただのステンレスの金属の輪っかなので、部品パーツとして売られてることが多いです。最悪ホームセンターで水道管のワッシャーでもサイズさえあれば、あったりしますよw。

補足:シグナスX-SRのウエイトローラーの重さとボスワッシャーの関係
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こんなのがそうです。
スクーターに力を入れてるパーツショップだとスクーターのパーツ置き場に置いてあることが多いですが、大抵その他ボルト類と一緒に置かれてる場合が多いです。
内径サイズだけ間違ってなくて、できればステンレスのスペーサーがあればそれを使ってください。
私のシグナスXだと16×22×0.5mmで、外形がちょっと大きいぐらいですが普通に使えます。
(多分本当は16×20×0.1~0.5mmだと思います。)

ウエイトローラーの重さの違い

ウエイトローラーの重さについては、

  • 軽いとすぐエンジンの回転が上がり高回転が使える。
  • 重いとゆっくり回転が上がるようになります。

具体的には、軽いと加速重視。重いと高速重視ってところですかね。

シグナスは高回転型エンジンです。
高回転域のトルクとスピードが一番出るところにすぐたどり着くセッティングにできればキビキビ走ります。
スクーターなんてせいぜい125ccぐらいの小さいパワーユニットなので、大きいエンジンのようにすべての回転域にパワーの余裕なんて振り分けられません。比重バランスで自分に合ったところに合わせる感覚です。
エンジンのおいしい特性にピンポイントでセッティングしてやればいいんですが、メーカーとしては全領域いけまっせ!って言わざるおえないんですよねw。
特に私のシグナスの世代は排ガス規制がうるさくなった頃なので、低回転はスカスカ、エンジンが高回転になったころには高速域という設定になってるみたいです。規定のスピードでのエンジン回転数を落とすことで排ガス規制をクリアしてたんだろうねw。

幹線道路はほとんど通らず、街乗りメインというのであれば、燃費との兼ね合いを考えながら、ウエイトは少し下げたセッティングの方がベストです。キビキビ走らせられるようになりますよ。
12gのノーマル状態での走りしか知らないとしたら、ウエイトローラーの違いだけでこんなに変わるのかとびっくりすると思いますw。
ただ、残念ながら万人にこの重さっていうグラム数は無いんですよね。色々グラム数を変えながら自分の使い方と走り方にピタッとくるグラム数を探るしかないです。

ウエイトローラーの調整を始めると、最初は頻繁にこのプーリーの調整をするようになると思います。
なのでそれなりの道具はちゃんと揃えておいた方がいいと思いますよw。

よく、ウエイトローラーは8gがいい、9gがいいと聞きますが、ハッキリ言ってそこまで下げてしまうと燃費が相当悪くなるし低速のダッシュ力が速すぎて、私はかえってギクシャクして危なっかしくなっちゃいます。
台湾シグナスは9gが入ってるそうですが、そもそもプーリーの角度も違うみたいですよ。もし9g以下のWRを使うなら、KNやNCY製の社外プーリーに変更する方が良いと思います。
ノーマルプーリーなら10g以上が日常使いでは使いやすいかなぁ。
8g、9gを使うなら、高速用の社外品プーリーに変更してクラッチスプリングを硬めに変更というお金と手間がかかる「セッティング沼」作業になってしまうので、そこは自己判断でお願いしますw。

ちなみに何度も交換しながらいろいろ組み合わせを試した結果、燃費との兼ね合いで私のベストを見つけてます。
私の場合はなるべくノーマル特性を生かして、ウエイトローラー10g×3個、11g×3個がベストでした。

時間はかかりますが、自分の好みのセッティングを見つけてみてください。

ウエイトローラーの向き

補足:シグナスX-SRのウエイトローラーの重さとボスワッシャーの関係

最近の汎用型のデイトナウエイトローラーは、ローラーをどっち向きに入れるっていう向きが無くなってしまってますが、ちょっと前のローラーや、メーカーによっては片面プラスチックに覆われているタイプもたまに見かけます。これは組付ける方向が決まってるので、回転する方向にプラスチック面が向くようにセットしてください。
もう、ほとんど見かけないないけど、一応ねw。

ドクタープーリーのメリット・デメリット

補足:シグナスX-SRのウエイトローラーの重さとボスワッシャーの関係
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これはドクタープーリーのウエイトローラー。
こんな変わった形の変形ウエイトローラーもあったりします。
低速は今までのキビキビした走りで、高速も回転数を上げずにスピードが出るという魔法のウエイトローラーとして結構有名。愛用者も多いみたいですね。

確かにその通りなんですが、6000回転ぐらいでちょっと一度回転数が落ちるのと、アクセルを開けた時にワンテンポタイムラグがある感覚がどうしても好きになれなくて、私は使うのをやめてしまいました。
そうはいってもしばらく使ってて結構重宝したので、そのタイムラグが平気、慣れちゃう人だったらいいかもしれないです。私みたいなアクセルとエンジンがダイレクトな感覚が好きな人はノーマルタイプの丸いウエイトローラーの方がいいかな?

ちなみに黒いタイプと白いタイプがありますが、黒い方が改良型で微妙に形が違います。どちらもフィーリングがちょっとずつ違うので、黒派、白派で結構好みが分かれるところですw。

シグナスX(SE44J)のウエイトローラー交換手順:プーリーの取り付け

それではウエイトローラーを交換したプーリーの取り付けです。

シグナスX-SRのウエイトローラー交換手順:プーリーの取り付け

基本的には取り外した時の逆に取り付けていけばOKです。
プーリーをしっかり奥まで押し込みます。
軍手しない派なので、写真で私の手がかなり汚れてますが、これは真似しないでねww。
ちゃんと取り付けた後にパーツクリーナーで汚れ落としと脱脂をしてます。
特にベルトが接触するフェイス面は油が残らないようにきれいに脱脂してください。

シグナスX-SRのウエイトローラー交換手順:プーリーの取り付け

プーリーを取り付けた後、ボスワッシャーとドライブベルトを挟んでドライブフェイスをはめますが、そのままだとドライブベルトが短すぎてドライブフェイスが一番奥までしっかり入りません。
一度クラッチ側を手で握るようにして縮めてドライブベルトを落とし込みます。
ちょっと硬いですが、結構カンタンに縮められます。
これもクラッチ側のフェイス面を触ってしまうので、後でパーツクリーナーで脱脂してください。

シグナスX-SRのウエイトローラー交換手順:プーリーの取り付け

クラッチ側にベルトを落とし込めれば、このぐらいベルトに余裕ができますね。
このたわみの余裕を使って一番奥までドライブフェイスをしっかり押し込み、ちゃんと入っているかどうかを確認してください。

このたわみが、かなり重要。
Vベルトを根元に挟み込んだままドライブフェイスを締めたおかげでガタガタ異音が出たうえに全く動かないというポカをやらかすことになりまかすらね、ここが一番の基本ポイントだったりします。

シグナスX-SRのウエイトローラー交換手順:プーリーの取り付け

ナットを取り付けて最後に締め込みます。
ユニバーサルホルダーをつけて、トルクレンチで締め付けます。
トルクは45Nmですが、年式によってトルクが違うかもしれないので確認はしておいてください。
ちなみにクラッチナットは60Nmです。

最後に後輪を手で回してクラッチと、たわんだベルトの位置を元に戻してください。
カバーを仮止めしてエンジンをかけて問題なく回るかどうか確認です。カバー無しでも問題ないとは思いますが、突然ベルトが切れたとか何かあって怪我をするのが怖いので、おじさんは念には念を入れますw。

失敗の例としては、落とし込みができてなくてベルトが干渉してしまい、ドライブフェイスがちゃんと奥までしっかり入ってなかったというのが一番多いかなww。
その場合はもう一度エンジンを切って取り付けをし直してください。

後はばらした時の手順の逆に取り付けていけば完成です。

その他ついでに一緒にやっておきたい整備としては、エアクリーナーエレメントの交換かな?
交換方法については別ページでまとめているのでそちらを確認してみてください ↓。

https://planmen.info/air-cleaner

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シグナスX(SE44J)のウエイトローラー交換手順 まとめ

【駆動系】ウエイトローラー交換で純正よりベストセッティング!シグナスX-SR(SE44J)の交換手順など速くする方法を紹介

今回はシグナスXのウエイトローラーの交換作業を解説しました。

どうだったでしょう?
難易度としてはかなり低めの方の作業なんですが、ちょっと特殊な工具が必要ってところが難点ですかね。
他のスクーターでも基本的なことは同じなので、作業手順さえわかればできると思いますよ。
一度やったことがあれば、次回は結構カンタンにできると思います。
特にウエイトローラーは自分のベストを探すのに何度も微調整で交換する必要が出てくるので、戸惑うのは最初だけ、すぐ慣れちゃうと思います。
それなりに特殊工具が必要になりますが、何度も使うと思えばそれなりの物を用意した方がいいと思いますよ。

次はVベルトやクラッチ、バッテリー交換かなぁw。

駆動系のリフレッシュはスクーターの走りに直結してくるので、ぜひ挑戦してみてください。

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