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【シグナスX-SR】スクーターのギアオイルを入れすぎたり、少なすぎたりしたらどうなる?

2024年5月31日

【シグナスX-SR】スクーターのギアオイルを入れすぎたり、少なすぎたりしたらどうなる?

こんにちは!Attaboy 運営人のアキラおじさんです!

今回はスクーターのギアオイルを入れすぎたり、少なすぎたりしたらどうなるかについて解説ですw。

エンジンオイルに比べるとギアオイルの交換頻度は極端に少ないし、使うオイル量もシグナスXだと110ccとメッチャ少ないので忘れられがちw。
下手すれば存在も知らない、一度も交換しないで乗り換えちゃうっていう人も結構いるよねw。
ぶっちゃけ性能低下はあるものの、そう簡単には壊れない部分でもあるのでおざなりになりがちです。それぐらい不具合が出にくい場所でもあるんですよ。

スクーターのギアオイルは、定期的な交換が必要。
しかも簡単なので自分で交換する人が多いです。
とはいえ、間違えてギアオイルを入れすぎてしまったり、少なすぎたりしたらどうなってしまうのか? 気になるところですよね。
私もそれなりにスクーター歴は長いので、色々やらかしている経験からも解説しておきます。

ちなみに、シグナスX-SRのギアオイル交換方法については別ページで解説しているのでそちらを確認してください。

結論!ギアオイルを入れすぎたり、少なすぎたりしたらどうなる?

ギアオイルが少ないと「入って無い」のと同様のことが起こります。

ギアオイルが少ないと「入って無い」のと同様のことが起こりますね。
充分にオイルがギアに行き渡らず、金属同士が当たっての摩耗や、ギヤが傷付き破損原因になります。
最悪、潤滑が足りず、焼き付きやギアが割れるっていうことも起こりますよ。

ギアボックスを開けたことがあれば分ると思いますが、かなりごつい高級そうなギアが数枚と後輪の回転を支えているベアリングが入っています。特にこのベアリングは、オイルに浸っていて耐久性が高いとはいえ、基本的に入っているものは前輪シャフトに入っているベアリングや後輪外側に入っているものと大差ないものです。
私の感覚ではこれが真っ先に壊れると思いますね。

ベアリングのボールが割れたら、最悪入っているギア全部に噛んでしまうので全滅ですww。
修理代はかなり高くつくと思いますよ。

ギアオイルが多いと「放熱」と「潤滑」に問題が起こります。

ギアオイルが多いと「放熱」と「潤滑」に問題が起こりますよ。
スクーターのギアボックス内のギアは、ギアオイルに1/2~1/3ぐらい浸っているぐらいが一番回転に負担がかからないベストな状態です。(車種によって指定量が違う)
これ以上多くなってしまうと、かえってオイルの抵抗が強くなってしまい、うまく回転できなくなってしまいます。水車も適量の水の流れだったら順調に回っているけど、半分以上水にどっぷり浸かってしまったら全く回らないでしょ? 基本的な理屈はそれと同じです。

また、オイルが多すぎると、熱を放熱・冷却できなくなってしまいます。
回りにくくなっているものを無理やり回す、摩擦熱で熱を持ちやすくなる、熱が逃げにくくなっているので加熱する、さらに無理やり回す・・・悪循環が起こりやすくなります。
そもそもスクーターのギアオイルはエンジンから切り離されているので、後輪の回転による摩擦熱が起こるとしてもそれほど高温になることを想定してないですよねw。

最悪の場合、パーツの熱による破損、パッキンの破損によるオイル漏れということもありえます。また、オイル量による負荷が変な方向にかかることもあるので、予期せぬ部品が壊れるという可能性もあります。
確実に寿命は短くなると思った方が良いと思いますねww。

ギアオイルは、少しの多い少ないは問題ないですが、極端に多かったり少なかったりすると結構ダメージが大きいです。
規定量は守るに限りますww。
スクーターの場合は忘れないように必ず車体のどこかにオイル量が書いてあると思うのでその量を必ず守るようにしてください。

私のシグナスX-SRの場合は、クランクケースカバーの下の方にギアオイル量の記載がありますよ。

シグナスのギアオイルの量

実際はあまり変化が無くて気が付かないぞ

まあ、偉そうにウンチク垂れていますが、私、両方ともやらかしたことがありますよ。
今のスクーターではなく過去ですけどねw。
あまり偉そうなことは言えない立場ですわww。
ぶっちゃけ経験してどうなん? というところがあると思うんで一応ちょっと書いておきます。

正直な事を言えば、ギアオイルの入れすぎも、少なすぎも、乗っているときにはほとんどの場合、気が付かないですよw。
エンジンオイルならともかく、ギアオイルの量だけだと、なんとなく調子悪いなぁぐらいで過ぎちゃうんですよねぇ、怖いことにww。
これで何か起こった時にはもう手遅れっていうことが多いです。

でも、ギアオイルが少ない時っていうのは、意外と分かるかもしれないですね。
私の場合はクランクケース側のギアボックスのパッキンがダメになって、気がつかないうちにクランクケースの内側から少しずつギアオイルが外に漏れていたっていうことがありました。
なんだか後輪がゴソゴソしているような感じがして、スピードの伸びが悪いっていう感じでしたね。

最初はタイヤの空気圧か、スイングアーム側に付いているべアリングがもうダメになったのかな? と思って調べてみたけど特に問題なし。タイヤ交換もそのときは2000kmぐらい前に交換していたので、もうしかしてタイヤの取り付けの問題かなと思ったりしたんだけど、これも問題がなかったんだよね。
それでも走るのにはそんなに支障はなかったので、しばらくそのまま乗っていました。

後輪の感覚がゴソゴソからゴリゴリに変わってきたところで、さすがにおかしい?
クランクケースを開けてみたらビックリ!
クランクケース下にオイルがべったり。
よくVベルトに付かなかったなぁってレベルでしたよw。

まあ、ここでやっと気が付いたわけなんですが、ホントにちょびっとしかギアオイルは残ってなかったですよww。幸い気が付くのが早くて破損は無かったので良かったですが、念のためベアリングとパッキンを交換して快調に戻りましたが、もう少し遅かったらベアリングがイカレてたと思いますよ、結構ギリでした。
ギアオイルが減っている、少ないという場合は、こういうアクシデントもあるので注意ですわw。

ギアオイルが多い場合は、ぶっちゃけ結構分かんないww。
ギアオイルが多いと、後輪が重い、モッサリしているって感じになるかな?
タイヤの空気圧が低くてベコベコの時にちょっと似ているかも?

これは完全に私のミスw。オイルを入れる時に大きい計量カップしかなくて目盛りを読み間違えていたんだよねww。
気が付くまで6000kmぐらい走っていました。

なんか加速や出だしがモッサリしてるなぁって思っていたんだけど、特別問題は無かったかな?
正直、気のせい? ってぐらいの感じです。ちょっとリアのドラムブレーキの利きが悪かったような気はしましたが、今思うと熱のせいだったんだろうね。
極端に多く入れすぎたという事でもなかったようで、オイルが噴き出してきたという事も無く、不調程度で収まっていました。

これに気が付いたのは、エンジンオイルの交換の時。
同じ大きい計量カップを使っていて、あれ? もしかして? って感じですww。
2倍までは入れてなかったけど、結構多め。これ以上入れていたら、多分上の蓋の部分からオイルが噴き出していたかも?
意外と入れすぎは気が付かないけど、ギアボックス部分を触ると結構熱を持っていたので、いろんな意味で結構ヤバかったのかもねww。
オイルを入れ替えて指定量にしたら加速が全然違ってびっくり。

結構乗っていても原因が分からない、気が付かないことが多いので、注意しておいた方が良いと思うよ。

スクーターのギアオイルを交換してないでいるとどうなる?

ぶっちゃけスクーターのギアオイルはあまり交換されないままの場合が多いです。
ただ、本当に交換を全くしてなかったらどんな感じになるのか、私の経験談ですよ。
これは私がまだ高校生の頃、50ccのジョグに乗っていた頃の話。(年がバレるw)
まだまだ無知だったころの話ですww。

5万kmぐらい乗ったところで初めてスクーターのギアオイルというものの存在を知り、交換してみることに。

ドレンボルトを外してみたんですが、ん? ほとんどオイルが出てこない?
注ぎ口からギアオイルを足してやりながら後輪をグリグリ回していると・・・

嫌ーッ! 何か灰色のにゅるにゅるしたものが! イヤーッッ!
ちょっとヤダ、どういうこと! 思わずおネエ言葉になる私w。

どうやらオイルと鉄粉が混ざったものがにゅるにゅる出てきたようで、メッチャ柔らかい歯磨き粉がにょろにょろ出てくる感じ、超気持ち悪いww。
その後フラッシング代わりに、オイルを入れては30分ほど走って入れ替えるというのを3回ほど繰り返してやっと正常な状態にしましたよ。
いやぁ~、大変でしたww。
それでも完全に鉄粉が出なくはならなかったけど、まあ、こんなもんかな、と。

この間に走っていた30分にも感じていたんだけど、超滑らか、超スムーズになって、無茶苦茶楽しくなっていたのを覚えています。
パワーが上がったとかトルクフルになったとかっていうのとはちょっと違うんだよねw。
走りがスムーズで滑らか、新車の頃ってこんな感じだったなぁ~って思い出しちゃったよw。

この時の感動があるのでギアオイルの交換って、クセになるんだよなぁww。

とにかくギアオイルの交換をしていないと、いつの間にか重ったるくなってくる。
ギアオイルの状態を考えると、とても長く乗れる健康的な状態ではないことは明らかですよ。

正直この時までは足代わりとはいえ、いい加減そろそろ乗り換えを考えていたんですが、このままでもいいじゃん!って思ってしまいましたからねw、それくらい違います。
まあ結局、エンジンの方が先におかしくなってしまって、その後1年乗らなかったんですがww。

とにかく、数万kmギアオイルの交換をしてない人っていうのは、今すぐ交換をおすすめしますよw。
マジで全然変わります!

ちなみに、同じように頑丈で交換しない部分と言えば、フロントフォークのオイル交換。
フロントフォークのオイル交換も、まず普通はスクーターでやる人というとかなりマニアックだと思います。でもね、これもオイル交換すると、全然変わるのでおすすめです。
長期間ギアオイルを交換してないのであれば、フロントフォークのオイルの交換も一緒にやると、感動は2倍ですよww。

ホントに、別のスクーターか!っていうぐらい、メッチャスムーズになりますw。
長いこと交換してない車体であればあるほど、感動モノですわw。

バイク屋での交換費用は、ギアオイルは多分込々で3000円~4000円ぐらいかな?
フロントフォークは基本オーバーホールになるので交換部品も多く、費用は1万円オーバーにはなると思います。

ギアオイルの交換は1万kmごと!
ギアオイルだけでも交換しておくのは必要経費ってことで、やっといて損はないですよww。

スクーターのおすすめギアオイル

シグナスX-SR(SE44J)のエンジンオイル・ギアオイル交換で必要なもの一式

ギアオイル交換で必要なものはこれだけ。
今回はエンジンオイルも一緒に交換したので、ちょっと一緒に書いてます。

  • ギアオイル
  • 計量スポイト
  • 廃油処理箱2リットル用

ギアオイル

ギアオイルは交換時期が長いので、ちょっと良いものを使うのが定石。
そういう意味でもレースで有名なグロンドマンのギアオイルはかなりおすすめッスよ。
300mlっていう容量も結構絶妙w。
シグナスだったら、ギアオイル交換をさぼってた時にエンジンオイル交換と一緒に2回連続で交換してコンディションを良くするのにはちょうどいい量です。計量目盛りも付いてて結構便利w。
ギアオイルを一度交換すると分かるけど、鉄粉がかなり混じって出てきます。できれば1万kmを待たずにもう一度クリーニングを兼ねて短期間でもう一回交換したいと思うんですよねぇ。そういう時にホント、便利です。まあ、何回か交換してると分かってくることなんだけどねw。

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ギアオイルは、普通にヤマハのギアオイルを買ってしまうと1リットル缶になってしまいます。
ハッキリ言って、量が多すぎですw。

実際使うのはシグナスで110mlしか使わないし、長期間交換しないので、余ったオイルは周りの人に配る努力が必要w。置いておいても酸化してしまって次回絶対使えませんよ。
私はちょっと割高でも写真のようなミニボトルのギヤオイルを買って使ってます。使い切りサイズなので、こっちの方が絶対いいですよ、おすすめです。はっきり言って1リットルは持て余しますw。

もし1回のみの交換だけというなら、125ccクラスだとこのギアオイルも内容量的に150mlでおすすめかな?

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私が交換したのもこのギアオイルです。
正直10W-40のオイルなので、ちょっと粘度は柔らかいかなぁとも思ったんだけど、これも有名なギアオイルで定番だからね、まあ、高温になるわけでもないので信頼性は高いです。
本当はグロンドマンを使おうと思ってたんだけど、売り切れだったのでこっちにしましたわw。
やっぱりグロンドマン人気高けぇなぁww。

計量カップは110mlが計れれば、100円ショップの料理用計量カップでもいいです。
計量スポイトボトルは目盛りがついてて量が計れるし、このまま注入するのに使いやすいので使ってるんですが、ずいぶん昔に買って、ず~っと使ってるので、どこで買ったか、いくらだったか全然覚えてないですww。おそらくそんなに高い物じゃないと思う、ゴメンね。バイク用品店かホームセンターに行くと売ってると思うよ、多分ww。

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抜き取ったオイルを処理するために、廃油処理箱も結構重要。
私はオイル交換の時はワンセットで必ず買ってます。

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オイル交換は廃油処理箱が無くちゃ始まらないですからねw。ギアオイルだけだったらこのサイズはいらないと思うけど、たぶんエンジンオイルの交換時に一緒にやると思うのでw。スクーターだったら、一番小さい2~2.5リットル用で充分です。
あとはシグナスの場合は12mmの六角レンチがあればOKですよ。

ギアオイルを入れすぎたり、少なすぎたりしたらどうなる? まとめ

【シグナスX-SR】スクーターのギアオイルを入れすぎたり、少なすぎたりしたらどうなる?

今回はスクーターのギアオイルを入れすぎたり、少なすぎたりしたらどうなるかについて紹介しました。

スクーターのギアオイルは、定期的な交換が必要。
ただし、ぶっちゃけ性能低下はあるものの、そう簡単には壊れない部分でもあるのでおざなりになりがちです。

ギアオイルが少ない場合、オイルがギアに行き渡らず、潤滑が上手くされずに金属同士の摩耗や、ギアの焼き付き、破損原因になります。
ギアオイルが多すぎる場合は、抵抗が強くなりすぎてうまくギアが回らず、熱も冷却しにくくなってしまうので熱による破損や過度な抵抗による故障が起こりやすくなります。
正直交換しないでいると、かなりオイルはデロデロのヤバい状態になるので、定期的な交換は必須ですよw。

ただ、交換してみると、思っている以上にスムーズで快適になるので驚きw。
騙されたと思って、全く交換をしてこなかった人はぜひ交換をしてみてください。

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