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今すぐ読みたい!アート好きなら必読バイブル!美術漫画の金字塔【ギャラリーフェイク編】

2024年2月5日

今すぐ読みたい!アート好きなら必読バイブル!美術漫画の金字塔【ギャラリーフェイク編】

こんにちは!Attaboy 運営人のアキラおじさんです!

「ギャラリーフェイク」って知ってる?
もちろん美術・アート好きだったら読んでるよね?

連載開始はからだいぶ古くなっちゃって今どきじゃないかもしれないけど全然色あせない、実は私にとってはバイブル的存在の漫画ですw。

著:細野不二彦
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ギャラリーフェイク まとめ買い

アート、絵画、芸術系に興味がある人はこの美術漫画「ギャラリーフェイク」は必読の漫画ですよw。

基本1~4話で一つの話が完結。芸術作品の情報量が過不足なくギュッと詰まっているので、超有名絵画から現代美術・日本美術などの「超一流作品」に造詣が深くなるだけでなく、興味も広げてくれるマンガです。

もちろん「アート版のブラックジャック」と言われているだけあって、世界中の芸術作品を巡って、事件や謎を解き明かしていくサスペンス・ミステリー仕立てなのも面白い、完全なダークヒーロー物です。
贋作専門の画廊「ギャラリーフェイク」のオーナー、主人公の藤田玲司の性格の悪さや切れ味鋭い切り替えしに思わずニヤリッとしてしまうこと請け合いですw。

美術に興味が無い人でも食い入るように熟読してる人が多いからね、これだけ尖った漫画なのに、全く知識が無くてもグイグイ読まされちゃうって、漫画家 細野不二彦の老練の腕の凄さなんだと痛感してしまいますよ。

ちなみに実際には、こんな藤田玲司のような人はいませんw、能力的にねw。
美術の世界は油絵でもどの年代が専門か、現代アートでもどのジャンルなのか、骨董、日本画なども専門特化していく業界です。プロの画商やブラックマーケット関係者であっても、こんなに年代関係なくマルチにあらゆる美術に精通してて真贋を見分けられるっていう人はまず存在しませんわw。

フジタはメトロポリタン美術館で凄腕キュレーターをやっていたし、絵画の修復師としても超一流なので、本来は中世ルネッサンス初期から近代アートまでの西洋絵画が専門分野だと思うんだけど・・・それでも広い? 父親が日本画家だったので日本画にも精通している? やっぱりマルチな設定だなぁw、この辺はさすがにマンガならではってところですかね?

その分、モナ・リザやルノワール、ゴッホ、ピカソといった世界的名画から大観、円空といった日本美術、彫刻、民俗学芸術、文化財保護に至るまであらゆる芸術に関する情報が網羅されていて、夢中で読んでいる間に、何冊も専門書を読まないと学べないような知識がスルッと頭に入ってきます。
スゴイよねw。

私にとってはバイブル的存在の漫画。デジタルブックに切り替えた時真っ先に再度買い揃えた漫画ですよ。マンガとしての面白さプラス、アートに対して興味や知識を広げたいという人は、ぜひ一読あれ!

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ギャラリーフェイクのストーリー

ギャラリーフェイクはちょっと古く1992年に連載開始、2005年にはいったん完結。
2012年から不定期連載していて、今でも新作がたまに出てますね。今のところ37巻まで出てるのかな?

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アニメ化もされていて、確か36話完結だったと思います。
アニメの方はねぇ、VODを探したんだけどかろうじてamazonにあるだけだったね。ちょっとマニアックな作品だとVODはこういうことが多いから不便w。後はDVD探して観るしかないですねw、残念。

ギャラリーフェイク【アニメ】

連載開始は20年ちょい前なので、絵の古さは感じるかな? とはいえ、色褪せない面白さですよ。
時事ネタも結構入ってるので、今となってはよく分からないことや、ああ、そういえばそんなこともあったなぁってこともあったりはしますw。

ぶっちゃけ世界的な絵画や美術品を扱ってるマンガの割にそんなに絵は上手くないっていうところは、正直あるのよww。
ただねぇ、この絵が上手すぎないっていう所が逆に良いんだよね。今までも確かに超リアルに美術品を描くマンガ家っていたんだけど、絵が上手ければ上手いほど、人を寄せ付けない特殊な漫画になってくるんだよね、これは不思議。もしかすると、そこまで計算がされているんじゃないかな?って思うぐらいのちょうどいい塩梅の絵で、誰が読んでもすんなり入ってくる絵柄です。ただ絵が上手ければ良いっていう分けじゃないっていうことを、逆説的に美術論を語っているようで、なんかちょっと面白いよねw。深読みしすぎ? そう感じるのは 私だけですかねw?

さてストーリーについてなんですが、ネタバレしないように、と思ってたんですが、どちらかというと短編完結型で話が展開していくので、ギャラリーフェイクのストーリーというより設定について簡単に説明しておきます。

「贋作専門のギャラリーフェイク」藤田玲司(フジタ)

ギャラリーフェイクは「アート版のブラックジャック」と言われるだけあって、おじさんが主役のダークヒーロー物です。
ブラックジャック同様、天才的才能を持ちながら、表舞台に出ることなく裏社会で生きている藤田玲司(フジタ)が主人公。

元NYメトロポリタン美術館の天才キュレーター、「プロフェッサー」と呼ばれ、美術品の修復師としても超一流の腕の人物だったが、今では「贋作専門のアートギャラリー」であるギャラリーフェイクを営んでいる。表向き贋作専門だが、裏では億単位の真作を取引するブラックマーケットの住人。裏の世界に棲みながら表舞台の闇を解き明かし、同時に詐欺同然の商売に手を染める。しかし、時には超一流の審美眼・絵画修復の腕を持った「美の使徒」として鮮やかにトラブルを解決して去っていく。

この「美に対して最も誠実な男」というのが憎めない魅力なんだと思いますよw。
また、助手のアラブの王族サラ、フジタのライバルでもあり気になる関係でもある三田村館長や学芸員など、周りを固めるキャラクターも味わい深く魅力的。

こう説明してしまうと、なんだかとってもフジタがイケオジっぽいけど、全然そういう感じじゃないのが親近感が増すんですよね。
月末の資金繰りでジタバタしたり、風呂無し木造アパートに住んでて休日はパチンコしてたり、カニチャーハンにこだわって自分で作ってたりと、基本的に「うさん臭くて汚いオヤジ」なんだよねww。
この辺も魅力の一つなんじゃないかなぁって思ってますw。

まあ、それほどストーリーに細かいつながりは無いので、意外とどの巻から読んでも楽しめます。
自薦集というのもあるので、気になった人は一度目を通して見てくださいよw。

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藤田玲司のモデルは「藤田嗣治」?

  • 藤田
  • 嫌われ者

美術好きな人だったら、この2つのキーワードでピンッと来た人多いでしょ?
藤田玲司の名前の由来は、レオナール・フジタこと「藤田嗣治」だと気が付くよね。
実は連載当初から結構このことについては話題に上がってましたw。

多分本当に名前の由来とイメージは藤田嗣治だと思います。
正式には発表してないけどねw。
ただあくまでイメージキャラだけで、モデル(人物像)ではないです。

レオナール・フジタこと「藤田嗣治」。ミスター・スポックの方が似てるぞ。

でも、ギャラリーフェイクがあまりに人気になったことと、芸術関係のうんちくが真実味があるせいで、藤田嗣治が藤田玲司のようなアンダーグラウンドのやばい人って勘違いしている人がかなり多いみたいです。う~ん、残念、ここでも藤田嗣治は日本で誤解を受けてるんだよねぇww。そういう運命の人なんだろうね。

藤田嗣治は、ピカソも認めた「乳白色の肌」で一世を風靡した画家です。
「世界では超有名人、でも日本でだけ無名人」という人w。

藤田嗣治は、駆け出しの頃から日本画壇の古臭い写実主義が肌に合わず低評価。しかも画壇の重鎮の作品を批評したせいでとことん嫌われることになる不運の人。嫌われている理由も上にたてついたというだけでなく、結局「なんとなく気に食わない」といういじめに近いような日本的な感覚で、特に理由はないみたいなんだよなぁw。

渡仏後、才能が開花し世界的に認められた超売れっ子画家となったが、日本画壇はガン無視。その後世界情勢などの歯車が見事にかみ合わず、結局日本では無名・嫌われ者のまま、日本を離れフランスに帰化してます。

海外でアートに触れると分かるけど、これだけの有名人なのに、今だに日本では藤田嗣治って無名なんだよねw。

本人がフランスで成功して日本に帰国した時、作品を国立美術館に寄贈したら「いらない」って送り返してきたっていう話は有名。どれだけ嫌われてたんだって話だよねww。おかげでレオナール・フジタのコレクションってほとんどフランスにあるんじゃなかったかな? 今頃になって「くれ」って言ってきて、フランスで大ヒンシュク買ってたよねww。

確かにギャラリーフェイクの藤田玲司と「藤田嗣治」は、人物像としてイメージが重なる部分はあるんだけど、フジタのような人物だったっていうのは全くの誤解ですw。
至ってまともな画家のひとりですよww。

あまり言いたくないけど、こういった誤解ってギャラリーフェイクでは起こりやすいから、読む側も完全に鵜呑みはどうかと思ってます。

ギャラリーフェイクは構成配分が見事な作りになっていて、美術に関する情報が過不足なく読み応えがあるマンガです。全く美術の知識がなくても読んだ後なんだかものすごく詳しくなったような気になっちゃうんだよね。この辺はさすが漫画家の腕なんだと唸るところなんだけど、その分あまり一般的ではない知識なだけに情報誘導がされちゃうっていう危険性があるんだよなぁ。

美術マニアというにはおこがましいフリークぐらいの私でも「諸説あり」というところも結構あるんだよね。

さすがの情報量と説得力でなんだか納得しちゃうんだけど、解釈と考え方でだいぶ変わっちゃうっていうことも多いんだよね。職業漫画家としては凄まじい取材力だと思うんだけど取材した大学教授によっては事実の解釈や意見が別れるっていうこともあると思いますよ。

人によってはギャラリーフェイクは「学習漫画」にカテゴライズしているみたいですが「諸説あり」の部分もあるので、あくまで知識のとっかかりと考えた方が良いと思いますね。

マンガとしては「諸説あり」の方が面白いので全然ウエルカムなんですが、ちょっと美術史を知ってると深読みできるので、気になる部分を自分なりに調べ直してみるのもおすすめです。

あくまでエンタメとして楽しむのが正しいギャラリーフェイクの楽しみ方なんでしょうねww。

実は細野不二彦のファンですw

実は私、この漫画家、細野不二彦のファンですw。
「さすがの猿飛」とか「グーグーガンモ」 なんて言われても、今の若い人は知らないよねw。
さすがに私もリアルタイムの読者じゃないけど、ギリギリアニメだけは見てた世代ですよ。
細野不二彦って初期はギャグマンガ家だったんだよねぇww。

細野不二彦って二面性があって、私が好きなのは「社会派」の側面。
「いとしのバットマン」あたりからその傾向が強くなってきたんだけど、特に短編集や掲載が短かった作品が私は凄く好き。

「あどりぶシネ倶楽部」「BLOW UP」はギャラリーフェイクの横にちゃんと並んで本棚に収まってます。系統やエッセンスとしては、ギャラリーフェイクと同じ血統というのをガッチリ感じますね。

細野不二彦は漫画家としての歴がかなり長いし結構多作な作家だと思うので、さすがに全部読めとは言いづらいですが、系統があって、社会派の側面はかなり熱い作品が多いのでぜひ一度読んでみてください。

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ギャラリーフェイク まとめ買い

今回私のおすすめ美術漫画「ギャラリーフェイク」を紹介しました。
ちょっと熱くなってしまって内容も語らず、だいぶ鬱陶しいぐらい力説してしまったんですが、個人的には超おすすめのマンガの一つですw。

まあ、今更ながらっていうぐらい超有名作品なので読んだことがある人も多いと思いますが、たまにはまたもう一度、読み返してみてもいいんじゃない?

今どきのマンガって、一冊で進むストーリーが短いなぁって思うことありません?
こういう時、老練の漫画家が描くマンガを読むと、よくぞたったこれだけのページ数にこれだけのストーリーが収められてるなぁって感心することが多いので、そういった意味でも一度読み直してみるのもアリです。
職業漫画家の凄味が感じられますよww。

美術・アートに興味がある人はぜひ、もう一度読みかえしてみてくださいww。

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