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【レビュー】本屋大賞受賞!「目の見えない白鳥さんとアートを見に行く」は視野の広がる一冊!美術に興味のない人ほど読んでもらいたいねw

2023年8月18日

【レビュー】本屋大賞受賞!「目の見えない白鳥さんとアートを見に行く」は視野の広がる一冊!美術に興味のない人ほど読んでもらいたいねw

こんにちは!Attaboy 運営人のアキラおじさんです!

今回は、川内有緒著「目の見えない白鳥さんとアートを見に行く」の要約と感想です。

川内有緒著「目の見えない白鳥さんとアートを見に行く」は2022年Yahoo!ニュース・本屋大賞 ノンフィクション本大賞受賞のベストセラーです。

遅ばせながら、今回私、初読です。
著者本人監督による同名のノンフィクション映画も撮られてますね。
友人の誘いで、全盲の白鳥さんとアート巡りを始め、著者の驚きと発見が詰まったノンフィクション本で、美術館に行きたくなる一冊です。視覚障害者をアテンドしながら作品について話をすることで、アート鑑賞を通して「見えない人」と「見える人」の間に思いがけない相乗効果が生まれるまさに現代アートな作品ですよww。

本屋でちらりと目に入った「目の見えない白鳥さんとアートを見に行く」

ん?

目の見えない??
・・・アート?

はぁ??
何だって???

私、完全タイトルにやられましたw。事前情報なしで本屋でジャケ買いですww。
正直、著者の川内有緒さんという人も全く知りませんでした。
どんな文体で物語を綴る人なのかも知らず、結構分厚い本を衝動買いですよw。
まあ、結果面白かったし読みやすかったので全然OKなんだけどね!

ただ、この本を読むにあたって、入り口が2つあるなぁって思いましたね。
アートを美術館で「見る人」「見ない人」、この2つ。
登場人物の友人や著者本人は、美術館に絵を見に行くというのに慣れている、なんだかんだ言って美術にそこそこ詳しい人のようです。

おそらく著者本人もその辺のことは意識して書いてるとは思うんだけど、アート鑑賞を習慣化している人と全く見ない人とでは、アートに興味がある人でもパカッと真っ二つに分かれるんだよね。
おかげで同じ本を読んでるのに感想が微妙に違うんじゃないかな?
美術館に行き慣れている人からすると、あるあるだったり見方が違っててなるほどぉって思うけど、行き慣れてない人からすると、美術館巡りを疑似体験させてくれるような感覚になるんじゃないかと思います。

おそらく意図してさりげなくそう書いてるんじゃないかと踏んでるんですが、こんなところにも仕掛けがされてて、なかなかやるなって一冊に久々に出合ったって感じですよw。

「目の見えない白鳥さんとアートを見に行く」は、アートに興味がない人でも面白い本だと思います。むしろ、興味がない人の方が、近くにあるのに全く知らない世界を感じられるので、面白さ倍増。ただでさえ今まで見えなかったものが見えてくるという、相乗効果が面白い本なので、興味がない人の方がさらに重なって、面白さが広がると思いますよ、おすすめですw。

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「目の見えない白鳥さんとアートを見に行く」著者

「目の見えない白鳥さんとアートを見に行く」著者

著者:川内有緒

ノンフィクション作家。1972年生まれ、東京都出身。映画監督を目指して 日本大学芸術学部へ進学したもののあっさりとその道を断念。日本大学芸術学部卒業後、アメリカ・ジョージタウン大学にて修士号を取得。コンサルティング会社やシンクタンクに勤務し、中南米社会の研究にいそしむ。その合間に南米やアジアの少数民族や辺境の地への旅の記録を、雑誌や機内誌に発表。2004年からフランス・パリの国連機関に5年半勤務したあと、フリーランスに。現在は東京を拠点に、面白い人やモノを探して旅を続ける。書籍、コラムやルポを書くかたわら、アートや音楽イベントの企画にも関わり、自身でもアートスペース「山小屋」を運営。
「バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌」(幻冬舎)新田次郎文学賞を、「空をゆく巨人」(集英社)で開高健ノンフィクション賞を受賞。著書に「パリでメシを食う」「パリの国連で夢を食う。」「晴れたら空に骨まいて」「バウルを探して 完全版」など。白鳥健二さんを追ったドキュメンタリー映画「白い鳥」の共同監督。
(amazonより引用)

「目の見えない白鳥さんとアートを見に行く」概要・感想

「目の見えない白鳥さんとアートを見に行く」概要・感想

ネタバレでもなんでもなく、全盲の白鳥さんと美術館を巡る。
本のタイトル通り、ストーリーとしてはこれだけの物語です。

これだけなのに、何と奥の深い本なのか・・・。
どこからでも読み返せるのに、毎回感じる物に変化があるのに驚きです。
私がちょっとずつ変わっているせいなのかもしれませんねww。

全盲の白鳥健二さんは年に何十回も美術館に通うヘビーユーザー。
「白鳥さんと作品を見るとほんとに楽しいよ!」という友人マイティの一言で、白鳥さんとアートを巡る旅が始まる。

「何が見えるか教えてください」
これがまさにマジックワード。

言葉にして初めて分かる、いかに自分の見えているもの・感じていることがあやふやでいい加減なものか、そして同行した友人と同じものを見ているはずなのに、全然違うものを見て感じているという事があらわになってきます。
絵画や仏像、現代美術を前にして白鳥さんをアテンドしながら会話をしていると、新しい世界の扉がどんどん開き、それまで見えていなかったことが見えてくるという相乗効果を、白鳥さんと共に楽しんでいくというのが醍醐味です。

これぞまさにノンフィクション作品の面白さですよね。
この感覚はぜひ読んでもらいたいなぁ、要約なんかで短くしてしまうと絶対この行間的なところっていうのは伝わらないと思うんだよねw。

アートの意味、生きること、障害を持つこと、一緒に笑うこと。白鳥さんとアートを旅して、見えてくるものの多面性や、凝り固まった固定概念がちょっと壊れる感じっていうのはなかなか触れられないことの一つだと思いますよ。
白鳥さんの「美術館を巡るようになって楽になった」
この言葉の重みが分かる大人に私はなりたいと、正直思いましたねww。

実は私が瞬間的にこの本を手に取った理由は2つあります。
1つは、上で書いた通り、目が見えない人と美術館に行くってどういうこと?っていう疑問。
もう1つは、実は私の身内に全盲の人がいるので、そこと全然リンクしなかった違和感からっていうことです。

親戚のおじさんの嫁さんが全盲だったんだけど、私とはだいぶ歳も離れてるので子供の頃から知ってるおばちゃんの一人。また、私の実家の道路を挟んだはす向かいに住んでた一つ年上の幼馴染みは聾唖(ろうあ)者だったけど、物心つく前から普通に毎日みんなで遊んでた仲間の一人。おかげで近所の子供たちは簡単な手話とかできるようになっちゃったしねww。
さらに、私の住んでる地域のすぐ近くに学園都市指定地域があったおかげで、養護施設の寮になってるアパートや生活保護受給者の長屋とかが結構あって、近所に障害者と言われる人や酔っ払いが結構ウロウロしてたんだよね。

正直治安はそれほどよろしくなかったみたいですが、幼い頃からそんな環境で育ったせいか、私、当たり前すぎて、あんまりそういう人たちに偏見とかそういったものを持てなかったんだよねw。

むしろすごい人っていう感覚の方が強いかなぁww。
おばちゃんも幼馴染もアグレッシブな性格だったので、とっとと日本から飛び出して、おばちゃんは大手外資系企業のかなり偉い人になってたし、幼馴染は今ハワイでバリバリのITエンジニアをやってます。
健常者の私だけ何者にもなれずポツンですわww。

そんな日常的に意外と接することが多かった人たちから、「美術館に行く」「音楽を聴きに行く」なんて一度も聞いたことが無かったからね。Why?って感じですよww。
経験からも、なかなかの違和感ぶりでしょ?
まったく繋がらないw。
著者本人は意識してないのかもしれないけど、かなり貴重な体験だと思いますよw。

ある意味、著者の川内さんはラッキーな人です。
白鳥さんというかなりアバンギャルドな人物に出会えたってことでねw。

ん~、私もこんな風に巻き込まれたい!って思ってしまうのはアート好きとしては不謹慎かなww。
ぜひ、こういう本は読まないなぁっていう人ほど読んでみて欲しい本の一つですよ。
まさに未知との遭遇、この優しい波にのまれてみてください。

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【レビュー】本屋大賞受賞!「目の見えない白鳥さんとアートを見に行く」は視野の広がる一冊!まとめ

【レビュー】本屋大賞受賞!「目の見えない白鳥さんとアートを見に行く」は視野の広がる一冊!美術に興味のない人ほど読んでもらいたいねw

今回は、目の見えない白鳥さんとアートを見に行くついて、概要、感想を紹介しました。

まさに異種・異文化交流というか、全く違うものとガチャガチャやり取りするからこそ見つかる新しい扉というのを感じてもらえる一冊です。
まあ、賞をとるのは当たり前って感じですかねww。

「目の見えない白鳥さんとアートを見に行く」というタイトルや「ノンフィクション大賞」なんて言葉が躍ってしまっているので、読む人を無意識にフィルタリングしてしまってますよね。
この部分だけは非常に残念w。

できればこういうノンフィクション物は読まない、美術なんて全然興味がないっていう人ほど読んでもらいたい本ですよ。ぜひ未知の分野に手を突っ込んでみてください。そういうことが書いてある本でもありますよww。

騙されたと思って一読あれww。

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