

こんにちは!Attaboy 運営人のアキラおじさんです!
スクーターの「アクセルスロットルが重い・渋い」を解決です。
「なんか最近アクセルが重いなぁ」
「アクセルの戻りが悪い」
長年スクーター乗り回していれば、そういうことって起こるよね w。
でも、スクーターでアクセルが重いって、結構致命的。
安全走行のためにも、アクセルがスムーズに動くって必要不可欠です。
私のシグナスX-SRも長いことメンテしてなかったら結構アクセルが重くなってきちゃいました。
ぶっちゃけ原因はオイル切れですよw。
大抵は注油・グリスアップすれば直っちゃいますww。
ワイヤー類の注油はバイクの基本とはいえ、私もスクーターのアクセル類のグリスアップは初めて。今までそういったスクーターのメンテナンスはカウルカバーがあるから面倒くさそうだったんでバイク屋に丸投げしてたんだけど、行きつけのバイク屋が無くなっちゃったからねぇ、今回自分でやってみることにw。
今までネイキッドやオフ車でさんざんやってきたんで、まあ大丈夫だろうと思って手をつけたんですが、だいぶ勝手が違ってちょっと戸惑いましたよw。
そういうこともあって 今回はだいぶ手抜きの方法でやってますw。
まあ、こんなの行き当たりばったりの自分の気分しだいだよね♪。適当にその辺まとめてみました。
今回は 私のシグナスX-SRですが、スクーターだったら多分全部一緒だと思うんで、参考にしてみてくださいw。
アクセルが重い場合の原因・注油ポイント

アクセルが重いっていう時の、基本的な修理・メンテナンス方法は、3つ。
- ハンドルグリップ部分のグリスアップ
- アクセルワイヤーへの注油
- アクセルのリターンスプリング部分への注油
基本っていうか、構造上ここしかないんですけどねww。
もちろん、スロットルワイヤーの無い電子制御は別だからね、分かってるとは思うけどw。
それ以外の可能性で言うと、それぞれ3カ所のパーツがグリスアップしてもダメなぐらい傷んでいる場合。それはもう交換しないとダメですww。
他には転倒してワイヤー経路が曲がってしまっているとか折れてしまっているとか、キャブレターやインジェクションが壊れている場合。あとは長期放置車でサビサビとかだよね。
まあ、これらのパターンはあんまりないと思うんだけど、こういう場合はもうほぼレストアだよ。よほど腕に自信がある場合以外はバイク屋に持ってった方が良いですww。
基本的には注油で、オイルを差してやれば直ると思います。
今回も私はグリスアップをやっているだけなので、これ以外のことを求めている人は、他のサイトを探してくださいw。
メンテナンスの手順としては、
- キャブレター、インジェクション側のアクセルワイヤーを外す。
- グリップ側のワイヤーが入っているスイッチボックスを開ける。
- グリップ側のワイヤーを外す。
- グリップを取り外す。
- ワイヤー内に注油、グリップとハンドルにグリスアップ、リターンスプリングに注油。
- ワイヤーのたいこ部分に グリスをたっぷり塗って取り付ける。
- 元に戻して終わり。
こんな感じでサクッと終わるつもりでいたんだけど、スクーターは勝手が違うねぇw。
なのでちょっと省略しましたww。
125ccスクーターは勝手が違い過ぎて驚いたw。
正直 普通のオートバイとスクーターとではずいぶん違うんだねw。
スクーターに慣れてる人からしたら当たり前だと思うんだけど、今まで自分のスクーターなのにマジマジと見たことなかったんで、へぇ~っと、ちょっと感心しちゃいました。
「スクーターは、長期間メンテナンスしなくてもいいように出来ている」というのが特徴かな?
そうなっているって思ってれば、意外と迷わなくていいかもしれないです。そもそもカウルに囲われてるので、通常のネイキッドバイクのような雨や風や埃にさらされるということがほぼない。おまけに構造的に省略されている部分も結構あるねw。
ぶっちゃけ通常のバイクのつもりでメンテしようとすると、結構戸惑うねww。
注意してください。
アクセルのグリスアップの方法・手順
早速グリスアップ作業に挑戦です。

まず、アクセルワイヤーを外すために、シートとメットインボックスを取り外してインジェクション部分のアクセルワイヤーを確認します。

あれ? なんだこれ? 固定式??
今までマジマジと見たことなかったんで気が付かなかったけど、エンジン側のケーブルに調整用のボルトがついてない・・・。マジか!直付けでネジ2本で止まってるだけなの?
凄い簡略化w。こんなの外したことないぞww。
ケーブル途中の微調整ボルトで長さを調整してるだけなんだ・・・。
普通だったら調整ボルトがどの長さで調整されているかノギスで測ってメモっておくところなんですが、それがそもそもないですw。不思議ww。
取りあえずエンジン側は置いといて、グリップ側を確認してみます。
ハンドルのウインカーの付いてるカウルを外して、中を見てみます。

ああ、やっぱり。
スイッチボックスと一体化しているわけじゃなくて、完全にアクセルグリップ部分だけを止めてある構造ですね。ボルト二本外せば、取り外せそうw。


うわぁ、やっぱりハンドル内側のカバーカウルも外さないと、だめだぁw。
アクセルワイヤーが外せない構造になってるぅ~!
左右分割式で、片方だけ引っ張ってみるとアクセルのワイヤーのたいこ部分は見えますね。
メーターがついてる側のカウルなんで、外すの超めんどくせえんだよなぁ、どうしようかなぁ・・・。
もうこの段階で気が付いてたんだけど、ワイヤーケーブルの中には注油なくてもよさそうです。
ワイヤー自体の動きはかなりスムーズだわww。
そもそもスクーターの今回のこのケーブルって、よく考えられたケーブル使ってるね。
グリップ側もエンジン側もカウルに囲まれているんで、そもそもネイキッドバイクのように雨風が入ってくるっていう構造に、元々なってないのよ。日常の足でメンテナンスフリーを実現するっていう意味で、完全に守られているんだわ。
それに加えてこのケーブルが、密封型っていうかな、ケーブルとワイヤーの隙間がほとんどない、キュッと締まっているタイプのケーブルが使われてますw。
このタイプのワイヤーケーブルはね、めっちゃオイルがもつのよw。多分放置してサビたっていうんでなければ、オイル切れがそうそう起こらない、ケーブルのオイル切れの時期がそのままケーブルの寿命になるんじゃないかな? そう考えると、今回は注油はしなくていいかなぁ、うん、大丈夫そうw。
そんなこと言ってスルーしないで、ワイヤーケーブルへの注油の方法ぐらい書いとけ!って怒られそうなので、一応説明しておきますww。
私の経験上 ワイヤーケーブルって 大きく二種類あるんだよね。

ワイヤーとケーブルの隙間が空いているのと空いていないのの二種類です。
比較的古い車種やオフ車は空いてるタイプが多いかな?
スプレーグリスの鉄製の細いノズルが入るか入んないかで私は分けてますw。
細いノズルが入っちゃえば、そのまま中に比較的粘度の高いグリスを直接シューッと入れられるのでOK。
グリスを吹き入れてケーブルを何回かガチャガチャ上下に動かし、また吹き入れて動かすを繰り返せば、下からグリスが出てくるので、余ったグリスをふき取ってそれで完了。固いスプレーグリスだとダメだけどww。ラスペネとかでも良いよw。
完璧にやりたいのであれば、ワイヤーインジェクターを使って、最初にCRC-556などを吹き込んで中の古いグリスや錆を落としてから、時間をおいてグリスを吹き込めばOK。
まあ、私はそこまでやらないけどねww。

問題は、ノズルが入んないタイプです。

ノズルが入んないタイプの場合は、このイラストで描いたような方法でエンジンオイルなどの余ったオイルやギアオイルを流し入れる方法になりますね。
ワイヤーインジェクターを使ってグリスを入れられないか何度も試したことはあるんですが、全然入っていかないのでダメです。グリスより粘度の柔らかいオイルしか入れられそうにないですよw。
小さい小分け袋などの端をちょっと切ってケーブルを通し、マスキングテープやビニールテープなどで留めてじょうご状にして、上からエンジンオイルなどを少しずつ流し入れていきます。
この方法は結構時間かかりますよ、なかなか入っていかないし、下からデロデロ出てくるしw。
ケーブルを何回かガチャガチャ上下に動かしながら、30分ぐらい放置です。
これも完璧にやりたいのであれば、最初にパーツクリーナーやCRC-556などを流し入れて古いオイルやサビを流してしまってからオイルを入れてください。
まあ、ワイヤー類は全部この方法でもいいし、意外とワイヤーケーブルへの注油の方法はこの方法を解説している人が多いので、多分正義なんだと思うんだけど、正直言って私はあまり好きじゃないですw。
オイルがワイヤーに完全に馴染むまで、余ったオイルがダラダラ長期にわたって垂れてきて汚らしいし、もうちょっと固いグリス系のオイルをねじ込む方が好みなものでww。
まあ、私としては最終手段って感じですかねww。
今回はワイヤーケーブルにグリスアップしないので、よかったよかったw。
さて、今回のアクセルが重い・渋い原因ですが、分解してた段階で、おそらくグリップ部分だろうと思ってました。


取りあえず、グリップ部分のワイヤーの巻き付いている所とたいこ部分、グリップとプラスチックの擦れるところにスプレーグリスをたっぷりと吹き付けておきます。
ちゃんと分解してグリスアップするのであればリチウム系の万能グリスをヌリヌリするんですが、今回は半分解だからね、使い勝手のいいスプレーグリスが大活躍ww。


ちょっと狭いので写真だと不鮮明ですが、グリップの留め金のボルトを外しているので、グリップとハンドルの間にスプレーグリスのノズルを差し込んでグリスを拭き入れています。

今回カウルを外すのが面倒なのでそのままでやっちゃってますが、グリップ部分の構造を簡単に描くと、こんな感じです。
アクセルグリップってハンドルにプラスチックのグリップが差し込んであるだけなんですよねw。
なので、イラストのオレンジの部分にグリスを吹き込んでやれば滑りが良くなります。
グリップをちゃんと外す場合は、リチウムグリスを塗ってやればOKですよ。

アクセルグリップを何度かグリグリ回してグリスを馴染ませていくと、
おお、動きが滑らかに~!
やっぱり、今回はグリップ部分のオイル切れが、アクセルが重かった原因のようですw。
よくよく考えてみれば、これだけカウルでカバーされてる中で、グリップ部分が一番露出してるからね、ここが原因なのも納得です。

最後にアクセルのリターンスプリングとワイヤーの接触している部分、可動部分、ワイヤーのたいこ周辺にグリスアップして完了です。
私の記憶が正しければ、確か新車購入してすぐシート下を開けてみた時、このリターンスプリング周辺って、リチウムグリスが表面覆うぐらいたっぷり塗られてました。びっくりしたんだよねぇww。
普通のバイクだったらゴミとススで真っ黒になっちゃうんでありえないんだけど、スクーターは外に出てないからオイル切れと水分除けのためにこんなことになってるんだぁって感心したんだけど、見間違いじゃないよね?
いつの間にか溶けてなくなっちゃってるんだけど、ここはさすがに掃除はあまりしないんだけど、山盛りグリスがかつて塗られててもこのぐらいしか汚れてないです。さすがスクーターww。
正直リチウムグリスをベタベタ塗ろうかどうかメッチャ考えたんだけど、取りあえず思いとどまりましたww。常識の範囲内のグリスアップにしましたよww。
アクセルグリップは超軽くなって、メッチャ快調です。
もっと早くやっとけばよかったわww。
一応今回はワイヤーを外さなかったですが、ワイヤーの遊びを調整して、遊びは5mmぐらいかな?
お疲れ様でした♪
リアのブレーキワイヤーの注油・グリスアップ
せっかくハンドルのカバーを外しているので、ついでにリアブレーキのワイヤーにも注油しておきます。

早速なんですが、リアブレーキのゴムカバーが経年劣化でだいぶ堅くなってしまっていたので、ラバープロテクターをかけて馴染ませておきました。まあ、ホントについでですww。


リアのブレーキはドラムブレーキなので、ブレーキ側のワイヤーを一旦緩めます。
これ、緩めないとワイヤーが外せないので気を付けてw。

ワイヤーが緩むので、だいぶ余裕ができますよ。
クラッチワイヤーのつもりで外そうと思ったら、そうだ、クラッチワイヤーじゃないんで調節ネジとかがついてないんだったw。
レバーそのものを外してワイヤーを取り外すことにww。

レバーのネジを外します。

レバーそのものは簡単に外せます。

レバーホルダーからワイヤーケーブルを外し、ワイヤーインジェクターを付けます。

ぶっちゃけリアブレーキのワイヤーケーブルもスプレーグリスのノズルが入らないタイプだったので、CRC-556を吹き込んで潤滑させておしまいにしました。

ワイヤーインジェクターは締め込んでも結構隙間からCRCが噴き出してくるので、本体丸々ウエスなどでくるんで注入するのがおすすめw。
リアのブレーキケーブルだし、そんなに厳密じゃなくてもいいよねw。
上のワイヤーでは古いオイルを出すのに使ってるけど、CRC-556だけだって、充分いい感じになるよ。ただしあんまり持続しないけどねww。
お金があるんだったらワコーズのラスペネとかを使えばいいと思います。
ただしノズルは金属製の細い奴になるので、CRCのヘッドとノズルに取り換えてワイヤーインジェクターで使えばOK!
ラスペネの方が全然持続が良いよw。


一応、ワイヤーの出入り口をモリブデングリスで塞いでおきます。
まあ、お祈り程度の気休めですがw。
黒くなるのが嫌な人はリチウムなどの万能グリスを使ってください。

実は本命はこっちww。
リアブレーキのレバー部分の接触部や固定ネジ周りのグリスアップの方がスクーターとしては手が入れやすくておすすめ。意外と放っておくと固着しやすい部分です。
古くなったグリスをパーツクリーナーで落とした後、ケーブルの入る穴や固定ネジ部分のホール、接続部にモリブデングリスを塗り込んでおきます。


ワイヤーのたいこ部分にもモリブデンを塗っておきます。

ワイヤーを通して確認。

固定ネジ部分もここを軸にして動かすのでモリブデングリスを塗っておきます。

スクーターだとあまり見えない部分になるので、今回私の好みでモリブデンを選んでます。
正直黒いグリスなので汚らしく見えなくもないですw。黒っぽくなるのが嫌であれば、透明なリチウム系の万能グリスでも全然問題ありません。むしろ万能グリスの方が主流じゃないかな? まあ、好みでどうぞww。

ゴムのカバーを元通りに付けて、完了。

リアブレーキを緩めていたので、元通りにねじを締め直し、調整したらリアは終わり。
忘れないでねww。

最後に外していたカウルを元通りにして、アクセルグリップとリアブレーキに違和感がないか確認したら終了です。
お疲れ様でした♪
スクーターのアクセルスロットルが重い・渋いのを注油で軽くする方法! まとめ

「アクセルスロットルの重い・渋い」を解消をしました。
アクセルワイヤー内にはグリスアップをしなかったんで今回は超簡単。
いやぁ、もっと早くやっとけばよかった。
「アクセルスロットルの重い・渋い」は基本的にはオイル切れが原因。
- ハンドルグリップ部分のグリスアップ
- アクセルワイヤーへの注油
- アクセルのリターンスプリング部分への注油
この3つをやって、それでも変な場合はバイク屋へGo!
スロットルワイヤーのない電子制御は別だからね、分かってるとは思うけどw。
アクセルグリップの動きが渋いなぁ、重いなぁって時には試してみてください。
あんまり軽いのもパワーのあるバイクだとギクシャクして疲れるんだけど、250ccぐらいまでだったら軽い方が運転しやすいよ。
今まで一度も手を付けたことがないって人は、チェックしてみてください。





