
グリスや潤滑系ケミカル類って、何使ってる?
バイクやクルマを自分でメンテしてると、結構いろんな種類のグリースや潤滑油を使ってるよね。
いろんな使い分けや使い方をしてると思うけど、オートバイ・クルマをいじるのに使うとなると、実用性重視だと実際はそんなに色々いらないんだよねぇw。
今回、現実的に使うグリスについて、友人にも聞かれて「そんなことあるかいなw」ってことも多かったんで、ちょっとまとめておきたいと思います。
私は実際使用しての使い分けなので、正直グリースの話のウソ・ホントも経験で何となくわかりますよww。
バイク通勤歴が長かったので自分でメンテしてたけど、バイクでも車でも、実際のメンテで使うのって、リチウムグリスとシリコングリスがほとんど。高いモリブデングリスなんてほとんど使わないですわ。結局究極的に多用したのは「スプレーグリス」と「万能グリス」でしたよww。
おかげで安くて量があって結構品質が良いってなると「KURE」ばっかりになっちゃいました。
バイク乗りとしてはワコーズって言いたいところなんだけど、まあ、貧乏なものでww。
ただこんなこと書くと、グリスについてはね、こだわり持っている人が多いからねw、正直ちょっとやりにくいんだよねぇ~w。
自称グリースマニアとかグリース博士とかっていう人も多いんで、なんか後からごちゃごちゃ言われそうで怖いんだけど、喧嘩を売るつもりはないんで生暖かい目で見ていただければww。今回のはあくまで私が長いこと自分でメンテをしてきて感じたことだとか、実際に経験してきた意見ことベースでということで了承しといてくださいw。
私自身、バイク通勤が長かったのでその間のメンテは自分でやってたし、古いバイクを自分でレストアして走るようなことをしたり、いじったりというのを好きでやってたんで、あくまでその時からの経験値です。
あとで「こうじゃない!」とか「間違ってる!」とかっていうのは勘弁してねww。
ちなみにネットで基本的なグリースの使い方などを調べると、まあ、複雑ww。やたら細かく使えない用途などが出てくるんで、初心者は相当迷うよねw。
本当のところ必要なのは何なのか、あくまで私の経験値と実用性中心に解説してみたいと思います。
よく使うグリス・ 潤滑系ケミカルの種類を大きく分けてみた

よく使うグリス、潤滑系ケミカルの種類を大雑把にまず分けてみました。
種類
- 浸透潤滑剤 プレータイプのいわゆる潤滑油になるものが多い
- グリース 一般的なチューブやボトルに入っているグリース類
- 専用グリス 使用用途が限定されているか指定されているグリス。
いろんな種類があると思ってるかもしれないですが、ぶっちゃけ大きく分けたらこの3種類になりますよ。
ぶっちゃけいろんなグリスや潤滑油を使ってきましたが、だいぶ削って使う数は減ってきました。
厳選されてきたというより、実用性重視でオーバースペックで使わないものを捨てたって感じですわww。
この3種類について、私が実際使ってる物と使い分けについて説明しますね。
浸透潤滑剤の使い分け

浸透潤滑剤は、いわゆる缶スプレーです。
これも大きく分けるとウエットタイプとドライタイプに分かれますね。
色々あるけど、実際使ってるのはこれ。
ウエットタイプ
- CRC-556
- リチウム系スプレーグリス
- ウレア系スプレーグリス(グリースメイト)
ドライタイプ
- シリコン系スプレー(シリコンスプレー)
- フッ素系スプレー(ドライファストルブ)
ウエットタイプ潤滑剤

- CRC-556
- リチウム系スプレーグリス
- ウレア系スプレーグリス(グリースメイト)
ウエットタイプで、というより、潤滑系ケミカルで超有名なのは、CRC-556だよね。
CRC-556
KURE(呉工業) スーパー5-56 (435ml) 多用途・多機能防錆・潤滑剤
透明で水みたいな潤滑剤です。
防水・防錆のCRC-666もあったけど、これは切り捨てしました。
正直言って、私も妄信的にこのCRC-556を使ってましたよww。
動きの渋いところにシュッ、ワイヤー類の中にシュッ、金属とバネのところにシュッ。
どこにでもシュッシュッ、シュッシュッかけてましたねぇww。
まあ、その頃はまだネットなんてない時代で、人がやってるのを見て覚えるって頃だったんで、知識の無さは勘弁してくださいww。
ところがねぇ、このCRC-556って、結構あっという間に油切れしちゃうんだよね。
しかも結構汚れがついて汚れるしww。
結局、雨風にさらされるバイクには油としては緩すぎるんだよね。
リチウム系スプレーグリス

そんな時に目から鱗がポロッポロとなったのが、「ヤマハワイヤーグリース」。
ヤマハ(YAMAHA) ヤマルーブ180 ワイヤーグリース 180ml
いつもだったらワイヤーインジェクターでCRC-556を吹き込んでたんだけど、偶然、ホントに偶然、何にも考えないで手に入れたヤマハワイヤーグリースをその日は使ったのよ。
「!!!」
衝撃だったねぇww、
そもそもスプレー式のグリースがあるなんて思ってもいなかったからねww。
しかもその日にオヤジの仕事道具置き場を探してみたら何缶もスプレーグリスが出てきやがんのw。ショック! 何で誰も教えてくれなかったのよww。
いやぁ、潤滑剤の認識がカラッと変わった瞬間でしたわwww。
その日からバイクはCRC-556からスプレーグリスに変わりましたわ。
スプレーグリスは、最初はCRC-556みたいなサラサラの液体なんですが、すぐ揮発して粘度が高くなるグリース。グリースとしてはかなり柔らかめだけど、この適度の柔らかさがバイクの可動部にはちょうどいいんだよねw。
ウレア系スプレーグリス
いろいろブランド物も高額なものも使ってみたんですが、結局手頃で安いグリースメイトがちょうどよかったですわ。
つくづく安物が肌に合う体質ですw。
KURE(呉工業) グリースメイト (300ml) スプレーグリス
ウレア系で金属、ゴム、プラスチック関係なく使えるし、マメに手を入れるところで使うので、正直高いスプレーグリスなんて必要ないですわ。安くても潤滑油として長持ちが一番です。
ちなみにスーパーグリースメイトはモリブデン配合なので黒くなってしまうので使ってないです。
リチウム系でもいいんですが、結構いい値段します。グリースメイトの方がウレア系なのに安くていいですよww。
スプレー潤滑剤ウエットタイプの使い分け
結局いろいろ使って究極的に手元に残ったのは、この3つ。
- CRC-556
- グリースメイト
- ヤマハワイヤーグリース
CRC-556は、もうオートバイではほぼ使ってないですね。
主に使ってるのはクルマの方です。
車内の潤滑が必要な部分やドアの付け根、ボンネットの中など、雨水があまり入ってこないところでの使用が主です。
後はボルトが外れない時の潤滑や、ドリルで金属に穴を開ける時の潤滑油として使うってことの方が多いかな。あんまり本来の使い方をしてないもんで、全然減らないですよww。
元々CRC-556を使ってたところにはグリースメイトを使ってる感じです。
金属のこすれる部分やゴム部品などの潤滑が必要なところがメインです。
ヤマハワイヤーグリースはワイヤー類の中に使うグリースとして使ってます。ワコーズでもいいんだけど、やっぱりヤマハ乗りとしてはヤマハワイヤーグリースですわww。
ドライタイプ潤滑剤

ドライタイプの潤滑剤は吹き付けた後、乾燥してサラサラで他のオイルのようにゴミがついたり汚れたりしない潤滑剤。ただし、あまり潤滑油としては長持ちしないかな?
ドライタイプの潤滑剤の種類はいろいろあるけど、有名なのは2種類。
- シリコン系スプレー
- フッ素系スプレー
正直この違いはよく分かんないです。
使い分けも好みかなww。
シリコン系スプレー
シリコン系だったらこれ ↓
KURE [ 呉工業 ] シリコンスプレ- (420ml) [ For Mechanical Maintenance ] 潤滑・離系剤 [ 工具箱の必需品 ]
シリコン系スプレーとしてはクレのシリコンスプレーが一番安くて長持ちするのでおすすめ。
他の高いとの比べても違いがよく分かんないので、これで充分ww。
フッ素系スプレー
フッ素系だったらこれ ↓
KURE(呉工業) ドライファストルブ (300ml) 速乾性潤滑スプレー
ワコーズ 業務用浸透潤滑剤 RP-C ラスぺネC 業務用 350ml
ワコーズのラスペネも有名だけど、フッ素系スプレーで安く上げたいならドライファストルブがおすすめかな?
ラスペネは凄く良くて、こだわる人にはいいと思いますが、ちょっとお値段お高めw。
正直私はフッ素系を使ってないです。バイクや車に限定してしまうと、フッ素系はシリコン系より最初ツルツルになるんだけど、すぐ効果がなくなってしまうというか、持ちがあまりよくないような気がしてます。
私は完全にシリコンスプレー派ですねww。
スプレー潤滑剤ドライタイプの使い分け
ぶっちゃけ今、私はシリコンスプレーオンリー。
オイルが付くとベタベタして困る部分や汚れが目立つとカッコ悪い部分に使ってます。
一番多いのはバイクのハンドル周りのボタン類の中や鍵の差込口などですね。
フロントとフレームの間のゴチャッとある配線やケーブル類が引っぱられてハンドルの動きが重い時なんかにも、配線やケーブルとフレームのあたりにシューッと一吹きしておくと動きが軽くなりますよ。
ウエット系を使うとべたべたするしゴミも付いて汚れてしまうので、すぐ乾燥して動きが滑らかになるシリコンスプレーは重宝してます。
クルマでもやはりハンドル周りやミラー類の可動部、座席の金具などに使ってますね。古い車の場合サイドの窓のゴム部分にシュッと一吹きしとくと窓の開け閉めが良くなったりします。動きが非常にスムーズになりますし、何より汚れないというのがいい。私は電動工具のお手入れやバリカンの歯とかにも使ってます。
あとはバイクの場合、フロントフォークやリアサスなど、ワックスやコーティングをオイル漏れの原因になってしまうのですすめられてない部分に、防錆・汚れ対策で吹き付けて磨いておくってことをしてます。
これだけでもフロントフォークの錆びるスピードが全然違うのでおすすめですよ。
他にもアイデア次第で結構使えるので重宝してますよww。
よく使うグリースの種類と使い分け

さて、いよいよグリースです。
このグリースが、正直言って一番種類があって用途分けがあって、訳が分かんない物だよねww。
正直私もどれだけ種類があるのか分かんないですww。
値段もピンキリ! 高いのはマジか!っていうのもあるので、私は手を出したことがありませんわww。
グリスは、潤滑油に増ちょう剤を混ぜて半固体のゲル状にした潤滑油。
増ちょう剤の説明や種類はグリス博士たちがいろいろ解説やってるので、ここではバイク・クルマいじりで実用的に実際使ってるものをピックアップ。よっぽど特殊な車種でなければこれ以外必要ないよね。
- リチウムグリス
- シリコングリス
- モリブデングリス
- ウレアグリス
実際使ってるのってこの4つぐらいだよね。
正直エンジン分解してるとかシャシー以外バラしてるっていうセミプロじゃない限り、これ以外いらないかなww。
ぶっちゃけ私レベルではほとんどリチウムグリスとシリコングリスしか使ってないですww。
リチウムグリス(万能グリス)
KURE(呉工業) グリースメイトペースト (280g) [ For Mechanical Maintenance ] 万能グリース [ 工具箱の必需品 ]
この2つが一番使い勝手が良いかな。
リチウムグリスは安くて汎用性が高く、多分一番一般的なグリス。
グリースガンなどでも使われてるんでよく見かけるよね。

見た目としてはこんな感じ。
もっと透明なのも多いですね。
万能グリスってよく言われてるのはこのタイプ。
迷ったらとりあえずリチウムグリスを選べば無難です。
それほど性能は高くないって言われてますが、バイク・クルマに使うんだったらこれで充分。それ以上何に使うの?ってぐらいです。私もほとんどこのグリースで用が足りてしまってます。
一般的には金属の潤滑やベアリングなどほとんどの物に使える汎用性があるんだけど、ただゴムシール、樹脂などには悪影響があるのでゴム製品や樹脂製品の使用は避ける傾向がありますね。
シリコングリス
逆にゴムシールや樹脂に使うんだったら、シリコングリス。
デイトナ バイク用 グリス 使用温度-55~180℃ 耐熱性 耐薬品性 シリコングリス 30g
ワコーズ SSG スーパーシリコーングリース チューブ 耐熱シリコーンブレーキグリース 100g

見た目としてはこんな感じ、と、言いたいところなんですが、デイトナのシリコングリスはほぼ透明なんだよね。正直ちょっと珍しいタイプ。
一般的には白いパッキンカラーですよ。ワコーズのも白いです。
白いのを探したんですが、これしかなかったもので、スマンww。
シリコングリスは、フロントフォークを組むときや、ブレーキキャリパーを組むときのマスターシリンダーのオイルシールなんかのゴムパーツに使うけど、正直言って、それ以外であんまり使うことは無いかなぁww。
取りあえず一本持っておくと安心って品物です。
モリブデングリス
バイク・クルマで使われるグリスというと、モリブデングリスも有名です。
バイク・クルマいじりではモリブデングリス信奉者ってメッチャ多いですねw。
デイトナ バイク用 グリス 使用温度-10~150℃ 耐摩耗性 耐久性 モリブデングリス 50g
キタコ(KITACO) 二硫化モリブデングリス 5G 高級タイプ

見た目としてはこんな感じ。
真っ黒なのが特徴ですよね。これは二硫化モリブデンの色。
正直言ってモリブデングリスって、意外と使うところが無いんだよね。
私もモリブデングリスは持ってるけど、全然減らないですわww。
モリブデングリスは上のリチウムグリスにモリブデンという鉛筆の粉みたいなものが混ぜてあるのが一般的。
高圧力がかかる場所に最適っていうけど、モリブデンは黒いグリスなので見えるところに使うと汚れて見えるんだよねぇww。だから見えるところではまず使わない。
使う場所と言えば、エンジンを組み直すときぐらい? 後はスイングアームの接続部とかホイールシャフトボルトとかですかねぇ。クルマで言うと、ドライブシャフトを組み直す時ぐらいかなぁww。
でも最近はそれらの消耗品パーツを買うともれなくモリブデングリスがついてくるんで、別で買うことも無かったりしますよww。
どう考えてもエンジンバラせるぐらいのことができる人向けで、一般的なメンテレベルでは滅多に出番が無くて必要ないんだよねぇww。
モリブデングリスは、本来工業機械や建設現場の機器などで使われることが多く、数トンの圧力がかかる機械の潤滑に使われてたりするので、一般家庭ではあんまり活躍する場所って無いんだよね。完全にオーバースペック。
バイクやクルマでも、そんなところってまずないんで、一般の扱いですわ。グリスの油が流れて抜けてしまっても、モリブデン自体が残ればそれだけでもツルツル潤滑してくれるっていう特徴があるので、そういった使い方をする場所があれば使えるんじゃないですかね。
私は主にタイヤを外した時、ホイールの軸受けのボルト、ホイールシャフトボルトに薄く塗って取り付けるのに使ってるぐらいです。
あ、一カ所そういう使われ方してるところがあるわ!スクーターのウエイトローラーグリスって多分モリブデン多めの専用グリスです。油が抜けてもモリブデンで潤滑してますわww。
ウレアグリス
最後にウレアグリスっていうのもあります。
ウレアグリスにモリブデンが配合されているものもありますね。
ワコーズ(WAKO'S) HMG-U ハイマルチグリース ウレア系高温・高荷重用多目的グリース M510 400g ちょう度:1号
ゾイル(ZOIL) SUPER ZOIL グリース(金属表面改質剤配合・消音グリス) 100g
ウレア自体は何かの化合物みたいで、よく分かってませんww。
ウレアグリスはリチウムグリスの上位互換って考えとけばいいんじゃないですかね。
高温、高速、高荷重に耐えて金属でもゴムでも使える。しかもリチウムグリスより高寿命。
ただし高い!
主にグリースガン用の蛇腹の容器に入って売ってるものが多いですが、バイク・クルマ用のチューブに入って売ってるのは超高級品がほとんどですよ。多分超高性能だとは思うんだけど、正直言って私は高くて買えませんw。
私レベルで、しかもバイク・クルマに使うんだったらリチウムグリスで充分かなぁw。
もし、絶対的な性能を引き出したいって方は、ぜひ使ってみてください。
チクショウ! 私は指をくわえて見てますww。
グリスの使い分け
ぶっちゃけあんなにいろんなタイプのグリスがあるのに使ってるのはこれだけ?って言われそうだけど、実際はこんなもんです。最初の頃はいろいろ手を出したけど、使い分けるのが面倒だし、ほとんどがオーバースペック。そもそもバイク・クルマで使う量なんて本来の機械工作機で使う量に比べたら耳かき以下だしねw。こんなもんですよww。実用性重視だと安くていいものを探して使うって感じになっちゃいます。
使い分けとしてjまとめるとこんな感じです。
リチウムグリス
ほぼメンテレベルではこのグリースを使ってます。
金属のかみ合わせ関係、ベアリングなどが主で、ゴムパッキンには使ってない。ゴムと樹脂が金属と接触してる場合でも、金属部分の方が重要な場合はリチウムグリスを使ってますね。
シリコングリス
ゴムパッキン・樹脂のある部分で、ゴムパッキン・樹脂の保護の方が優先される場合はコチラのシリコングリスを使ってます。
ほとんどそういう場所って無いので、フロントフォークを組むときやブレーキキャリパーを組むときのオイルシールに使うぐらいです。
モリブデングリス
高負荷がかかる場所での使用が最適ですが、エンジンを一から組むという場合以外は、メンテレベルではほぼ使わないです。
タイヤを外した時にフォークとホイールの軸になるホイールボルト、各ワイヤーの軸受けの太鼓に塗り込むぐらいです。
ウレアグリス
リチウムグリスの上位互換ですが、高級品。
普通に使えば最高の性能を発揮してくれると思うけど、私はもったいなくて買えません。
性能を最大限に引き出したい人向けです。
リチウムグリスとシリコングリスの使い分けってホントに正しい?

- リチウムグリス、モリブデングリスが、金属用。
- シリコングリスが、ゴム・樹脂用。
大体こういう使い分けをしてると思います。
リチウムグリスがゴム・樹脂に悪影響を与える、侵食してしまうというのが定説ですよね。
実はそれに疑問を覚えた事が随分前にあったんですよ。
フロントフォークのオイル交換とオイルシール一式を交換して組付けるとき、シリコングリスじゃなく間違えてリチウムグリスを使ってしまったんですよね。
気がついたのはずいぶん後だったんですが、全然問題なし。
あれ?
そういうこともあり、早めに5~6年経ってもう一度交換したんですが、特に何も変化してなかったんですよね。下手したら再利用してもいいぐらいのレベル。
あれ~??
どういうこと?
まあ、これ以外にも小さいことがいくつか重なって、疑問になったわけですよww。
で、実は仕事で油脂関係の会社の人と知り合う機会があったので、聞いてみたんですが、腹を抱えて笑われてしまいました。
「そんな迷信、まだ信じてるの?」だってw。
20~30年前には確かにそういうこともあったそうなんですが、そもそもグリスは潤滑油に増ちょう剤を混ぜて半固体のゲル状にした潤滑油。リチウムだシリコンだと言ってるのは増ちょう剤であって、基本関係ない。潤滑油の基油や溶剤の方の問題らしいです。
元々大型の機械潤滑に使うグリスは数百kg単位でBtoBで取引されるので、専用に調整されていることが多いそうです。確かにこのタイプはゴムに使えないとか金属のみとかあるらしい。一般向けにBtoCで小売販売されている商品では、ゴムや樹脂がすぐ溶けちゃうようなのは危なくてそんなもの市場に出すわけがないそうです。ちょっと割高でも最悪どういう使われ方をしてもいい安全性重視になるので、よっぽど特殊なものでない限り、金属でもゴムでも使える基油で作るのが当たり前だそうですよ。
問い合わせされれば「ゴムに使うな、金属だけだ」と万が一のとき責任問題になるのでそう答えるけど、ぶっちゃけ、商品表示義務があるので、どちらかと言えばそういう傾向があるかなぁ~ぐらいの場合でもちゃんと書いて用途別もきちんと記しているってそうですよ。内緒らしいけどww。
リチウムグリスを使って10年も20年もそのままだったら、確かにゴムに悪影響出るかもしれないけど、ゴムパーツってもっと早く交換するでしょ? 交換してないんだったらそっちの方が大問題だってww。
う~ん、確かにそういわれればその通りだよねw。
訴えられて安全性を問われたら絶対メーカーが悪者になっちゃうわけだから、コンプライアンス的にも安全性重視なのも納得です。
私の常識のバージョンアップが20年遅れてたのかもしんないですわww。
とはいえリチウムもシリコンも今までの常識の傾向があるのは確か。
- 金属の保護・潤滑が目的の場合はリチウム。
- ゴム樹脂の保護・潤滑が目的ならシリコン。
目的別で、多少かぶっても問題ない。どっちが重要かの使い分けで大丈夫みたいです。
専用グリスは正しく使う
ここではちょっと変わって、普通の万能グリスは使えないって話になります。
場所によっては専用グリスっていうのがあるので、その場合はそちらを使って整備しましょう。
バイクの整備の場合に限って、ちょっと思いつくのをピックアップするとこんな感じですかね。
- メーカー指定グリス
- カッパ―グリス
- チェーンルブ
メーカー指定グリス
メーカー指定グリスは、サービスマニュアルでこれを使いなさいとメーカー指定されているグリスです。
ヤマハで言うとヤマハグリースEとかHとかGとかってやつですね。
使用用途が超限定されてるタイプです。
こちらはグリースE。スクーター乗りならメーカー関係なくセカンダリーシャフトで使う必須のグリースです。
高温高回転でも飛び散らないとか、低回転低温でも潤滑が安定してるとかっていうタイプなので、ぶっちゃけ指定以外の場所では全く役に立たないグリスでもありますw。ただし他のグリスでは替えがきかないので、サービスマニュアルで指定されている場合は正しく使って上げてください。
カッパ―グリス
カッパーグリスはブレーキパッドの泣き防止で使うグリス。
中に銅が入っていて熱伝導率が良く、油が流れてしまっても銅が残っていれば役目を果たすというタイプ。
これもここ以外使い道がないですね。
チェーンルブ
チェーンルブもある意味専用グリスの仲間です。
ワコーズ (WAKO'S) チェーンクリーナー CHA-C (330ml/A179) & チェーンルブ CHL (180ml/A310)【CHA-CとCHL の各1本セット】
バイクのドライブチェーンにはチェーン内部にOリンクが入っていてグリスが内封されている「シールチェーン」と何も入っていない「ノンシールチェーン」の二種類があります。チェーンオイルはこの両方に使えるタイプと片方にしか使えないタイプがあるので間違えないようにしてください。
シールチェーンでメッキのタイプはほぼノーメンテでも良いっていう話もあるんですが、スプロケットとチェーンのローラー部分の接触があるので、ちょっとはチェーンオイルをつけておいた方がいいと私は思ってますよ。古いのかな?
チェーンルブも他の場所では使わないグリスですよね。
パーツクリーナー・チェーンクリーナー
ちょっと違うとは思うんですが、パーツクリーナー、チェーンクリーナーも、揮発性の溶剤で作られたメッチャ薄いオイルとも言えなくもないかな? 厳密には違うのかもしれないけどww。
ワコーズ BC-9 ブレーキ&パーツクリーナー9 速乾性タイプのブレーキ・パーツ洗浄スプレー A189 650ml
これも古い潤滑剤やグリスを落とすのに使えるので、きちんと使って上げてください。
グリスを付けると落とすの両方でワンセットですよねww。
グリース まとめ

実際使ってるグリスについてまとめました。
なるべくわかりやすく分類してみたんですが、分かりにくかったかなぁw。
多いようで少ない、少ないようで多いって感じですかね、どう思います?
私が主に使ってるのは、
スプレー缶
- グリースメイト
- ヤマハワイヤーグリス
- シリコンスプレー
グリース
- グリースメイト・ペースト
- デイトナ シリコングリス
- デイトナ モリブデングリス
その他、専用グリス類・パーツクリーナー
こんなもんですよww。
後はごちゃごちゃ持ってはいるけど、ほとんど使ってないって感じです。
私は最初の頃全然使い方が分からなくて、バイク用品店に置いてある○○用っていうのを信じて買ってたら物凄い量になってしまってメッチャ後悔したことがあるんですよねw。おかげで断捨離型のタイプになってしまいましたww。
これでも相当カットして、ほぼ必要最小限になってるって感じです。
実用重視でつまらんって話もあるけどねww。
まあ、私の場合はこれで充分なんで、もしいろいろ試したいならここからバリエーションを広げていくっていうのもありだと思います。
あくまで趣味の話だからね、いろいろ試してみることをおすすめしますよ。
自分のベストを見つけてみてください。
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KURE(呉工業) スーパー5-56 (435ml) 多用途・多機能防錆・潤滑剤
ヤマハ(YAMAHA) ヤマルーブ180 ワイヤーグリース 180ml
KURE(呉工業) グリースメイト (300ml) スプレーグリス
KURE [ 呉工業 ] シリコンスプレ- (420ml) [ For Mechanical Maintenance ] 潤滑・離系剤 [ 工具箱の必需品 ]
KURE(呉工業) ドライファストルブ (300ml) 速乾性潤滑スプレー
ワコーズ 業務用浸透潤滑剤 RP-C ラスぺネC 業務用 350ml
KURE(呉工業) グリースメイトペースト (280g) [ For Mechanical Maintenance ] 万能グリース [ 工具箱の必需品 ]
デイトナ バイク用 グリス 使用温度-55~180℃ 耐熱性 耐薬品性 シリコングリス 30g
ワコーズ SSG スーパーシリコーングリース チューブ 耐熱シリコーンブレーキグリース 100g
デイトナ バイク用 グリス 使用温度-10~150℃ 耐摩耗性 耐久性 モリブデングリス 50g
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